中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
企業経営理論 問39
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成29年度(2017年) 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
今日の消費者は、マーケティング情報に対して知覚的過重負担に陥っている。コストに見合ったコミュニケーション効果を消費者から引き出すために、企業の担当者は、次の点に注意を払っている。消費者が受け入れる情報や注意を向ける刺激がどのようなものであるかを理解すること、プロモーションの構成要素を適切にミックスさせること、さらには新たなコミュニケーションツールの活用や、統合型マーケティングコミュニケーションを実現することである。
文中の下線部に関する記述として、最も適切なものはどれか。
今日の消費者は、マーケティング情報に対して知覚的過重負担に陥っている。コストに見合ったコミュニケーション効果を消費者から引き出すために、企業の担当者は、次の点に注意を払っている。消費者が受け入れる情報や注意を向ける刺激がどのようなものであるかを理解すること、プロモーションの構成要素を適切にミックスさせること、さらには新たなコミュニケーションツールの活用や、統合型マーケティングコミュニケーションを実現することである。
文中の下線部に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 消費者生成型の映像コンテンツを広告コミュニケーションに活用すれば、一般的に、金銭的・時間的負担はかからない。
- 消費者は製品のデザインやパッケージなどから多くの情報を得て、ブランドイメージを形成する。統合型マーケティングコミュニケーションは、消費者とブランドとのこうした多様な接点の統合的な管理を目指す。
- テレビ広告で「詳細は翌日の新聞折り込みをご覧ください」とメッセージを送る手法が増えているが、それぞれのコミュニケーションの影響力は割り引かれる。
- 統合型マーケティングコミュニケーションにおいては、発信されるメッセージは、企業視点で綿密に練り上げられ、統合される。
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この過去問の解説 (2件)
01
マーケティングコミュニケーションに関する問題です。
各選択肢については、以下の通りです。
1→消費者生成型の映像コンテンツを広告コミュニケーションに「企業側」が活用しようとすると、広告で活用するために様々な工夫や対策が必要となります。金銭的・時間的負担がかからないと言い切れるものではありません。
2→適切です。製品のデザインやパッケージだけでなく、それらや多くの情報からブランドイメージが形成されます。よって統合型マーケティングコミュニケーションにより多様な接点の統合的な管理がブランドイメージに必要になっています。
3→それぞれのコミュニケーションとは、翌日の新聞折り込みのような小出しの情報の事です。このような小出しの広告はティーザー広告と言われ、興味を引く有効な手法です。
4→統合型マーケティングは多様な接点の統合的な管理であり、企業視点だけで練り上げるものではありません。
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02
【基礎知識】
正解は「消費者は製品のデザインやパッケージなどから多くの情報を得て、ブランドイメージを形成する。統合型マーケティングコミュニケーションは、消費者とブランドとのこうした多様な接点の統合的な管理を目指す。」です。
問題に出てくるキーワードを中心に説明します。
消費者生成メディアとは、一般ユーザーが書き込んだりすることで生成されていくコンテンツになります。口コミやSNS、YouTubeなどもそうです。これらはコンテンツの正確性やユーザー間トラブル、著作権侵害等に不安があり、取り締まりや監視が必要になります。
統合型マーケティングとは、消費者とのコミュニケーションチャネルを統合的に管理し、一貫した企業メッセージの発信を狙うマーケティング手法です。商品のパッケージ、ネット上の情報、CMなど様々な消費者との接点を管理していきます。メッセージには消費者視点、企業視点等様々ありますが、一貫したメッセージを発信します。
誤り。
監視、取り締まりが必要となるため、負担が発生する。
正しい。記載の通り。
誤り。
クロスメディアマーケティングのこと。メディアごとの欠点(CMでは詳細情報は発信できないなど)を補いあうことができるため、影響力が高まる。
誤り。
企業視点だけでなく、さまざまな視点のメッセージがあるが、メッセージの軸を統合していく。
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