中小企業診断士の過去問 平成29年度(2017年) 運営管理 問13
この過去問の解説 (2件)
【基礎知識】
正解は「運搬活性示数は、置かれている物品を運び出すために必要となる取り扱いの手間の数を示している。」です。
製品を作るために直接つながる加工や切削などは価値を生み出す作業ですが、モノの運搬や配置などは製品の生産に直接関係のない付随作業に位置付けられています。中でも「モノの移動」を伴う作業を最小化していくかを検討していくのがマテリアルハンドリングになります。
モノの移動を分析する手法には以下があります。
①運搬活性分析
各工程におけるモノの状態を運搬活性示数で表し、工程におけるムダを分析します。
運搬活性示数:モノを移動する際の4つの手間のうち、いくつが省かれているかを表す指標です。
以下の4つの手間は床に散らばっているモノを移動するとき、すべての動作が必要になります。このとき運搬活性示数は「0」になります。
・まとめる
・起こす
・持ち上げる
・持っていく
例えば床に置いているけれども、袋に入ってまとまっているときは「まとめる」作業が省かれていますので、このとき、運搬活性示数は「1」になります。
各工程の運搬活性示数を平均したものを平均活性示数といいます。
②運搬工程分析
モノの流れの状態を「運搬工程記号」で記録し、分析する手法です。基本の記号は以下になります。
モノが動かない状態 〇:加工
▽:停滞
モノが動く状態 Ū:移動
∩:取り扱い(モノの荷姿や状態が変わること)
③空(カラ)運搬分析
モノを持たずに運搬器具だけで移動している状態(空運搬)を分析する方法で、この状態をいかに減らしていくかを考えます。
不適切です。
取り扱いの手間がいくつ省かれているかを表す指標です。
適切です。これらの取り組みがあります。
適切です。
モノが動く状態(運搬)を移動と取り扱いに分けて分析します。
適切です。
停滞工程とあるため少し悩みますが、運搬工程記号で運搬活性示数を考えるのは、停滞工程で次の工程に移るときになります。つまり止まっているものを移動させるための手間の削減数を見ますので、加工や移動、取り扱いでは運搬活性示数は考えません。
運搬活性指数は、すでに省かれている手間の数を指す指標です。
項番2:適切です。
記述の通りです。
項番3:適切です。
記述の通りです。
項番4:適切です。
記述の通りです。
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