問題
<分析手法>
①ABC分析
②連合作業分析
③事務工程分析
④流動数分析
【基礎知識】
正解は「2」となります。
4つの分析手法から得た結果をもとに、ECRSの原則が活用できるものを調べる問題です。
ECRSの原則とは、以下の4つの頭文字を合わせた原則になり、業務を効率化したり、削減する際の考え方の原則となります。
排除(Eliminate):業務をなくすことができないか?
結合(Combine):業務を1つにまとめられないか?
交換(Rearrange):業務の順序や場所などを入れ替えることで、効率が向上しないか?
簡素化(Simplify):業務をより単純にできないか?
次に各分析手法を見ていきます。
①ABC分析
評価軸を一つ定め、それを多い順にA、B、Cとグループ化します。例えば売り上げの多い商品をABC分析すると、棚のフェイスの割り振りや在庫管理に活用したりすることができます。パレート分析とも言います。
②連合作業分析
作業者と機械の組み合わせで、効率的な組み合わせを考える分析です。
例えば、以下のような表になります。この場合、手待ちや停止を減らしたいので、③の手待ち時間に作業者が①の運搬を行うとより効率的になります。
時間帯 作業者 機械
① 材料運搬 停止
② 材料投入 停止
③ 手待ち 加工
④ 検査 停止
③事務工程分析
事務作業を日報などでどの作業にどれぐらいの時間をかけているのかを明確にし、特に時間が多い作業を詳細に分析して改善策を検討します。
④流動数分析
横軸に「時間」を、縦軸に「累計数量」を描いた「流動数曲線」を用いて物の流れの状況などを分析することをいいます。例えば受注量と生産量のグラフを並べると、在庫などの分析が可能になります。
ABC分析では量などの多い順番に並べていくものになりますので、そこからECRSの原則を当てはめることはできません。
連合作業分析では結合や交換を使うことが可能です。
事務工程分析では、事務工程のムダなどが洗い出されるため、そこからECRSを活用することができます。
流動数分析では、時間と量、グラフ間の関係を見るもので、これだけではECRSの原則を当てはめることができません。
よって、連合作業分析、事務工程分析の2つの分析において、分析結果を踏まえて、ECRSの原則を活用することができます。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。