中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
運営管理 問39

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 平成29年度(2017年) 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 3PL(Third Party Logistics)とは、荷主の物流業務を代行するサービスのことであり、発荷主と着荷主との関係で第三者に当たることからこのように呼ばれる。
  • ABC分析は、多くの在庫品目を取り扱うとき、在庫品目をその取扱数量の多い順や単価の高い順に並べて区分し、在庫管理の重点を決めるのに用いる。
  • シングルピッキングは、注文伝票ごとにピッキングすることであり、一般的に種まき方法で行われる。
  • 有効在庫とは、現時点で利用可能な手持在庫のことである。
  • ロケーション管理とは、どの商品が、どの保管場所にあるかを管理する保管方式のことであり、保管場所を特定の場所に決めておく方式と入庫の都度自由に決定する方式がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

項番1:不適切です。
3PLは荷主の物流業務代行サービスではなく、物流専用業者として物流戦略の企画立案やシステムの提案などを含め物流を総合的な支援を実行する事を言います。

項番2:不適切です。
ABC分析は取扱量や単価の高さの積を計算して在庫管理に活用する手法です。

項番3:不適切です。
シングルピッキングは、摘み取り方式で行われます。

項番4:不適切です。
有効在庫とは手持ち在庫に加えて発注残および引き当て済みの量を考慮した、実質的に利用可能な在庫量を指します。


項番5:適切です。
記述の通りです。

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02

物流センターの運営に関する問題です。

選択肢1. 3PL(Third Party Logistics)とは、荷主の物流業務を代行するサービスのことであり、発荷主と着荷主との関係で第三者に当たることからこのように呼ばれる。

3PL(Third Party Logistics)は、荷主の物流業務を代行するサービスだけではなく、荷主に代わって最適な物流システムの構築を企画提案し、物流業務を受託して実施することまでを包括する立場の企業を指します。

選択肢2. ABC分析は、多くの在庫品目を取り扱うとき、在庫品目をその取扱数量の多い順や単価の高い順に並べて区分し、在庫管理の重点を決めるのに用いる。

ABC分析は、在庫管理の重点を決定するにあたり、在庫品目をその取扱数量の多い順や単価の高い順に並べて区分した上で、Aランクの在庫は重点管理品目として絶対に欠品させない、逆にCランクの在庫は将来的に取り扱いを止める等、ランク別に異なる管理を行うために用いられます。

選択肢3. シングルピッキングは、注文伝票ごとにピッキングすることであり、一般的に種まき方法で行われる。

シングルピッキングは、一般的に摘み取り方法で行われます。

選択肢4. 有効在庫とは、現時点で利用可能な手持在庫のことである。

有効在庫とは、現時点で利用可能な手持在庫に加えて、引当済み在庫と発注残在庫も含みます

選択肢5. ロケーション管理とは、どの商品が、どの保管場所にあるかを管理する保管方式のことであり、保管場所を特定の場所に決めておく方式と入庫の都度自由に決定する方式がある。

正解の選択肢となります。

保管場所を特定の場所に決めておく方式:固定ロケーション式

入庫の都度自由に決定する方式:フリーロケーション式

に分けられます。

※名称は各事業所ごとで異なると思いますので、イメージとしてご認識下さい。

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