中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経営情報システム 問9
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成29年度(2017年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
業務処理のためには、多くの場合、データベース(DB)が利用される。DBをネットワーク環境下で利用する場合、さまざまな端末からトランザクション処理要求を受け付けるため、多くの負荷が集中することもある。このような状態の中でのDBの効率的な運用や障害対策などのための仕組みが用意されている。
そのような仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。
そのような仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- DB運用中に表のデータ項目の追加・削除や新たな表追加が必要となり、DBの論理構造の再構築を行う場合は、SQL文のREBUILD命令において必要なパラメータを指示して実行する。
- DBの更新処理を行う場合は、ロックと呼ばれる排他制御が行われる。このロックをかける範囲をロック粒度と呼び、ロック粒度が大きいと排他制御のための処理のオーバヘッドが大きくなる。
- DBの障害回復には、バックアップファイルを利用するロールフォワードとデータ更新状況を記録したものを利用するロールバックの仕組みがある。
- クライアント端末からWebサーバを経由してDBサーバに対して更新作業を行う際、まずDBサーバに対して更新作業が可能かどうかを問い合わせることを2相のコミットメントと呼ぶ。
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この過去問の解説 (2件)
01
DBの論理構造の再構築を行う場合は、SQL文のALTER句を実行する必要があります。
項番2:不適切です。
ロック粒度が大きいと排他制御のための処理オーバーヘッドは小さくなります。
項番3:適切です。
記述の通りです。
項番4:不適切です。
2相のコミットメントは複数のデータベースを同時に運用しているときに、片方に障害が発生しても最終的に双方の整合性を保つための制御方式を指します。
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02
データベースの運用とその障害対策についての出題です。
各選択肢をそれぞれ解説していきます。
データベースの更新処理を行う際には、データの矛盾が起きてしまうのを未然に防ぐために排他制御を行います。
排他制御とは一つのファイルが更新中の場合には、他から更新されることを禁止する処理のことです。
ロック粒度とは排他制御をするときに保護するデータの単位のことです。
粒度の大きさによって利点や、オーバーヘッド等の欠点があるため目的に応じて適切に運用しなければなりません。
データベースの知識を問われることも少なくありません。
基本的な用語はおさえておけるように学習しておきましょう。
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