中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経営情報システム 問14

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成29年度(2017年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

ITの進化に伴い、大量かつ多様なデジタルデータを高速で処理し、分析結果を企業経営に生かせるようになってきた。そこには、日々の業務で発生するトランザクションデータ、eメールや交流サイトでやりとりされるWeb上のデータ、デジタル機器から発信されるIoT関連データなどが含まれる。
これらのデジタルデータの処理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • センサーの小型化と低価格化がIoTの普及を促進している。センサーには、地磁気を測定するジャイロセンサー、加速度を測定する電子コンパスなどさまざまなものがあり、それらを組み合わせた新しいサービスが実現化されている。
  • 大容量のデータ処理を高速化するため、ハードディスクの読み書きを避けてメモリ上で処理を完結する技術がある。これをストリームデータ処理という。
  • データベースに保管された大容量のデータを処理するために、サーバを増設して負荷を分散化させる方法を複合イベント処理という。
  • 日本語テキストの分析では、意味を持つ最小の言語単位にテキストを分け、品詞を判別することが必要になる。テキストのデータ分析に先立つこのような事前処理を形態素解析という。

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この過去問の解説 (2件)

01

項番1:不適切です。
ジャイロセンサーは、回転角速度を測定するセンサーです。電子コンパスは磁気センサーで地磁気を検出して方位を割り出す機器となります。

項番2:不適切です。
ストリームデータ処理は、データをリアルタイムに処理し、破棄をする仕組みです。

項番3:不適切です。
複合イベント処理は、複数のソースからのデータを組み合わせ、より複雑な状況を示唆するイベントやパターンを推論する処理を指します。

項番4:適切です。
記述の通りです。

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02

デジタル機器やデータの処理に関する横断的な問題です。

それぞれの選択肢を解説します。

選択肢1. センサーの小型化と低価格化がIoTの普及を促進している。センサーには、地磁気を測定するジャイロセンサー、加速度を測定する電子コンパスなどさまざまなものがあり、それらを組み合わせた新しいサービスが実現化されている。
  • ジャイロセンサー加速度センサーとも呼ばれる端末の回転や向きを検知するセンサーのことです。
  • 地磁気を測定するのは電子コンパス加速度を測定するものがジャイロセンサーであるため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. 大容量のデータ処理を高速化するため、ハードディスクの読み書きを避けてメモリ上で処理を完結する技術がある。これをストリームデータ処理という。
  • 選択肢のようにハードディスク上での処理を避ける方法は、インメモリ処理と呼ばれます。
  • ストリームデータ処理は、絶え間なく発生するデータに対して行う処理のことです。
  • そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. データベースに保管された大容量のデータを処理するために、サーバを増設して負荷を分散化させる方法を複合イベント処理という。
  • データベースの大容量データを分散して負荷を軽減する方法レプリケーションと呼ばれます。
  • 複合イベント処理は、時系列に常に大量に発生し続けるデータに対して、事前に設定した分析シナリオの条件に合致した場合に、分析シナリオに紐づけられた処理を実行することです。
  • そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. 日本語テキストの分析では、意味を持つ最小の言語単位にテキストを分け、品詞を判別することが必要になる。テキストのデータ分析に先立つこのような事前処理を形態素解析という。
  • 選択肢の内容どおりの解析をするため、本選択肢が正解です。

まとめ

耳慣れない内容も含まれていましたが、日頃目にする内容もあるため正解の選択肢を絞り込むことは十分に可能な問題でした。

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