中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経営情報システム 問17

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成29年度(2017年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

ウォータフォール型システム開発方法論は、システム開発を行う上での基本プロセスである。しかし、それには多くの課題があり、それらを克服することが、多様な開発方法論の提言の動機付けになってきた。
ウォータフォール型システム開発方法論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」、「開発(プログラミング)」、「テスト」、「運用」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「内部設計」、「外部設計」、「開発(プログラミング)」、「運用」、「テスト」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • ウォータフォール型システム開発方法論に対して、スパイラルモデルでは一連のプロセスを何度も繰り返すことを許すが、その際には、まず全体の概要を構築し、それを徐々に具体化するプロセスが採用される。
  • プロトタイプモデルは、ウォータフォール型システム開発方法論における「テスト」工程でのノウハウがなかなか蓄積できないとの課題に対応して提案されたものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

項番1:適切です。
記述の通りです。

項番2:不適切です。
ウォータフォール型システム開発方法論では、内部設計よりも外部設計が行なわれます。

項番3:不適切です。
スパイラルモデルは、基本となるサブシステムを開発した後にユーザの感触を確認し、その結果を踏まえ次のサブシステムを作る仕組みを指します。

項番4:不適切です。
プロトタイプモデルは、ウォーターフォールの「基本工程」におけるユーザとベンダでの認識総意を解消しつつ開発を進めるために考察されたモデルです。

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02

システム開発方法の一つ、ウォーターフォール型についての問題です。

それぞれの選択肢を解説します。

選択肢1. ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」、「開発(プログラミング)」、「テスト」、「運用」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • ウォーターフォール型開発の説明として正しいため、本選択肢が正解です。

選択肢2. ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「内部設計」、「外部設計」、「開発(プログラミング)」、「運用」、「テスト」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • 後戻りしない点は正しいのですが、順番が「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」、「開発(プログラミング)」、「テスト」、「運用」であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. ウォータフォール型システム開発方法論に対して、スパイラルモデルでは一連のプロセスを何度も繰り返すことを許すが、その際には、まず全体の概要を構築し、それを徐々に具体化するプロセスが採用される。
  • 全体の概要を構築し、叙情に具体化するプロセスは正しいのですが、スパイラルモデルの説明が誤っているため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. プロトタイプモデルは、ウォータフォール型システム開発方法論における「テスト」工程でのノウハウがなかなか蓄積できないとの課題に対応して提案されたものである。
  • プロトタイプモデルが生まれたのは、ウォーターフォール型の開発終盤で発生する手戻りを未然に防ぐことが目的であるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

システム開発方法も論点となることが多いテーマです。

本問で問われているウォータフォール型以外にも、アジャイル型プロトタイプモデルスパイラルモデルDevOpsなどが繰り返し出題されています。

本問で出てきたスパイラルモデルプロトタイプモデルについて簡単に説明します。

スパイラルモデルとは、システムを複数のサブシステムに分割して、基本となるサブシステムはウォーターフォール型開発で開発して、その後ユーザーにテストしてもらいます

そのテスト結果を反映して、次のサブシステム開発に移っていく手法です。

プロトタイプモデルは、試作品を作成し、ユーザーに評価してもらい、合意に至った段階で設計工程へと進み、合意にできない場合はプロトタイプを修正して合意を目指す方法のことです。

他の開発手法が問われても対応できるように学習しておきましょう。

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