中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経営情報システム 問23

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成29年度(2017年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業A社は、現在クライアント・サーバ方式で財務・会計システムを保有しているが、クラウド・コンピューティングへの移行を検討している。
クラウド・コンピューティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • PaaSを利用する場合、ミドルウェア部分のサービスのみが提供されるため、現行のクライアント・サーバシステムを保有し続ける必要がある。
  • SaaS利用ではアプリケーション、PaaS利用ではミドルウェアというように、それぞれサービスを提供する業者が異なるため、それらをうまく組み合わせてシステムを再構築する必要がある。
  • SaaSを利用する場合、課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられているため、システムの利用頻度が高いほど業務単位当たりの実質的コストが軽減できる。
  • SaaSを利用する場合、業者の提供するアプリケーションを活用することになるため、自社業務への適合性などをよく検討する必要がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

項番1:不適切です。
PaaSを利用する場合、ユーザはミドルウェアだけでなく、ネットワークやハードウェアも利用できます。

項番2:不適切です。
SaaSを利用する場合、PaaSも利用することが可能です。

項番3:不適切です。
月額固定性などの課金体系は法的に義務付けられていません。

項番4:適切です。
記述の通りです。

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02

クラウドコンピューティングに関する問題です。

選択肢1. PaaSを利用する場合、ミドルウェア部分のサービスのみが提供されるため、現行のクライアント・サーバシステムを保有し続ける必要がある。
  • PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションを稼働させるためのプラットフォームをクラウド上で提供するサービスのことです。
  • ミドルウェアを提供する点は正しいのですが、アプリケーションを構築することもできるため、現行のクライアント・サーバシステムを保有し続ける必要はないため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. SaaS利用ではアプリケーション、PaaS利用ではミドルウェアというように、それぞれサービスを提供する業者が異なるため、それらをうまく組み合わせてシステムを再構築する必要がある。
  • SaaS(Sortware as a Service)は、アプリケーションまで含めてユーザーにクラウド上で提供するサービスのことです。
  • SaaSを利用すればミドルウェアも利用できるため、PaaSを組み合わせる必要はありません。そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. SaaSを利用する場合、課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられているため、システムの利用頻度が高いほど業務単位当たりの実質的コストが軽減できる。
  • 全てのクラウドサービスの課金体系に月額固定制は、法的に義務付けられていません
  • 課金体系は月額のほか年払いもあり、ユーザー数等の規模による固定制や利用頻度に応じた従量制のサービスも存在します。
  • そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. SaaSを利用する場合、業者の提供するアプリケーションを活用することになるため、自社業務への適合性などをよく検討する必要がある。
  • SaaSの説明として適しているため、本選択肢は正解です。

まとめ

クラウドコンピューティングは様々なシーンで利用されているサービスです。IaaS、PaaS、SaaSなどの代表的なサービスが問われた際は回答できるように学習しておきましょう。

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