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中小企業診断士の過去問 平成30年度(2018年) 経済学・経済政策 問25

問題

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寡占市場においては、ライバル店の動きを見ながら、価格を設定することが重要である。下表では寡占市場における価格競争のゲームについて考える。A店とB店の戦略は、高価格と低価格であるとする。
両者が異なる価格を設定する場合、低価格にした店は、すべての顧客を得て20の利潤を得ることができるが、高価格を提示した店は顧客を得ることができず、利潤は0となる。また、両者が低価格にする場合は、この価格で得られる市場全体の利潤20を半分ずつシェアする。さらに両者が高価格にする場合は、市場全体の利潤は32となり、各店はそれぞれ16の利潤を得る。カッコ内の左側がA店の利潤、右側がB店の利潤を示す。
このゲームに関する記述として、最も適切なものを下記から選べ。
問題文の画像
   1 .
このゲームからは、2つの店が価格競争を行うと互いにメリットがあることが分かる。
   2 .
このゲームで、A店とB店がともに低価格にする場合、どちらか一方の店が価格を高価格に変更すると、その店の利潤は減少する。
   3 .
このゲームでは、A店とB店が異なる価格をつける2つの場合がナッシュ均衡である。
   4 .
このゲームにおけるA店とB店の最適反応は、ともに高価格にする場合である。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問25 )
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この過去問の解説 (2件)

1

ゲーム理論に関する問題です。

問題文の条件に従って、A店とB点が選択する戦略を分析します。

A店: B店が高価格と設定した場合は、低価格と設定した方が有利になります。

B店が低価格と設定した場合は、A店も低価格にしなければ利潤が生まれません。

A店にとっての支配戦略は低価格に設定することとなります。

B店: A店が高価格と設定した場合は、低価格と設定した方が有利になります。

A店が低価格と設定した場合は、B店も低価格にしなければ利潤が生まれません。

B店にとっての支配戦略は低価格に設定することとなります。

両店ともに支配戦略は低価格に設定することになります。

上記をふまえて各選択肢をみていきます。

選択肢1. このゲームからは、2つの店が価格競争を行うと互いにメリットがあることが分かる。
  • 価格競争を行う両店とも低価格戦略よりも、両店とも高価格戦略を選択した方が利潤は高いため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. このゲームで、A店とB店がともに低価格にする場合、どちらか一方の店が価格を高価格に変更すると、その店の利潤は減少する。
  • 一方だけが低価格から高価格に変更すると利潤が0になるため、本選択肢が正解です。

選択肢3. このゲームでは、A店とB店が異なる価格をつける2つの場合がナッシュ均衡である。
  • ナッシュ均衡は両店とも低価格に設定する場合であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. このゲームにおけるA店とB店の最適反応は、ともに高価格にする場合である。
  • 最適反応とはナッシュ均衡のことを指します。
  • 両店とも低価格に設定する場合であるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

自らの利益が最大になる戦略をそれぞれ選択している状態のことをナッシュ均衡と呼びます。

問題文の条件に従って整理していけば、正解を導くことは十分に可能です。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
1
不適切です。互いにメリットがあるのは、2つの店が高価格戦略をとった場合です。

2
適切です。設問の通りです。

3
不適切です。2つの店が異なる価格をつけた場合、低価格をつけた店に利益が偏ります。

4
不適切です。A店とB店の最適反応は、ともに低価格をつける事です。

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