中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
企業経営理論 問7

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成30年度(2018年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

部品の開発や生産をめぐる完成品メーカーと部品メーカーの取引関係は多様である。そのような取引関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 委託図方式では、部品メーカーが部品の詳細設計を行うので、図面の所有権は部品メーカーに帰属し、部品の品質保証責任は完成品メーカーが負うことになる。
  • 承認図方式では、発注側が準備した部品の詳細設計に基づいて製造できる能力やコストを評価して部品外注先が選ばれる。
  • 承認図方式や委託図方式では、部品メーカーには製造能力ばかりでなく設計開発能力が要求される。
  • 貸与図方式では、発注側が提示した部品の基本的な要求仕様に対して、部品メーカーは部品の詳細設計を行い、部品を試作し性能評価をすることになる。
  • デザインインでは、部品メーカーは当該部品の開発段階の参加と発注側作成の詳細設計に基づく生産能力が求められるが、設計の外注が発生しないのでコスト負担は軽減される。

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この過去問の解説 (2件)

01

1
不適切です。委託図方式では、図面の所有権は完成品メーカーが所有します。

2
不適切です。承認図方式では、受注側が詳細設計を準備します。

3
適切です。設問の通りです。

4
不適切です。貸与図方式では、発注側が詳細設計を行います。

5
不適切です。デザインインは完成品メーカーと部品メーカーが共同で開発を行います。コストのが軽減されるとは限りません。

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02

完成品メーカーと部品メーカーの取引関係に関する問題です。

選択肢1. 委託図方式では、部品メーカーが部品の詳細設計を行うので、図面の所有権は部品メーカーに帰属し、部品の品質保証責任は完成品メーカーが負うことになる。

不適切です。委託図方式とは完成品メーカーが部品メーカーに仕様を伝え、それに基づいて部品メーカーが図面を作成します。この際の図面の所有権は完成品メーカーに帰属します。

選択肢2. 承認図方式では、発注側が準備した部品の詳細設計に基づいて製造できる能力やコストを評価して部品外注先が選ばれる。

不適切です。承認図方式とは、部品メーカーが図面を作成し、完成品メーカーに承認を得てから生産を行う方式です。

選択肢3. 承認図方式や委託図方式では、部品メーカーには製造能力ばかりでなく設計開発能力が要求される。

適切です。両方とも図面を作成する必要があるので設計開発能力が重要となります。

選択肢4. 貸与図方式では、発注側が提示した部品の基本的な要求仕様に対して、部品メーカーは部品の詳細設計を行い、部品を試作し性能評価をすることになる。

不適切です。貸与図方式とは、完成品メーカーが図面の作成を行い、それに基づいて部品メーカーは生産を行います。

選択肢5. デザインインでは、部品メーカーは当該部品の開発段階の参加と発注側作成の詳細設計に基づく生産能力が求められるが、設計の外注が発生しないのでコスト負担は軽減される。

不適切です。デザインインとは、部品メーカーが完成品メーカーの設計段階から参加する方式です。部品メーカーのコスト軽減にはつながりません。

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