中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
企業経営理論 問40

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成30年度(2018年) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

ブランドマネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • これまでに製品を投入したことのないカテゴリーにおいて、すでに他のカテゴリーで実績のあるブランド名を用いて新製品を投入することを「ブランド・リポジショニング戦略」と呼ぶ。
  • ターゲットとする性別・年代、価格帯やイメージが異なる複数の製品ラインを展開する場合、メーカー名などを冠した統一的なブランドと個々のブランドを組み合わせた「ダブルチョップ戦略」が適切である。
  • ブランド間の知覚差異は大きいが製品自体やその購買への関与度は低い、という状況でのブランド展開においては、「マルチ・ブランド戦略」が採用されやすい。
  • ブランドには、メーカー名がつけられる場合や独自の商品名がつけられる場合がある。前者をプライベート・ブランドと呼ぶ。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。


1→「ブランド・リポジショニング戦略」は、既存の製品・サービスのターゲットを見直し、位置づけを変更することです。選択肢の「すでに他のカテゴリーで実績のあるブランド名を用いて新製品を投入すること」は「ブランド拡張」です。よって誤りです。

2→ダブルブランド戦略の説明となっています。タブルチョップ戦略とは1つの商品に対して2つの異なる企業のブランドを併記することを指します。よって誤りです。

3→ブランド間の知覚差異は大きいが製品自体やその購買への関与度は低い状況では、バラエティ・シーキング(試し買い)が発生しやすくなります。反復購買はされますがブランドの切り替えも頻繁なため、新商品を新しいブランド名で展開する「マルチ・ブランド戦略」は採用されやすいと言えます。よって正解です。

4→プライベートブランドは販売業者ブランドとも言われ、卸売・小売業者が自ら企画・開発した製品について使用されるブランドです。メーカー名がつけられるブランドは、ナショナルブランドといいます。よって誤りです。

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02

ブランドマネジメントに関する問題です。

選択肢1. これまでに製品を投入したことのないカテゴリーにおいて、すでに他のカテゴリーで実績のあるブランド名を用いて新製品を投入することを「ブランド・リポジショニング戦略」と呼ぶ。

不適切です。ブランド拡張の説明です。ブランド・リポジショニング戦略は、既存のブランドを新規市場で活用することを指します。

選択肢2. ターゲットとする性別・年代、価格帯やイメージが異なる複数の製品ラインを展開する場合、メーカー名などを冠した統一的なブランドと個々のブランドを組み合わせた「ダブルチョップ戦略」が適切である。

不適切です。ダブルチョップ戦略とは、製造者と卸業者や小売業者が共同で製品開発を行うことです。

選択肢3. ブランド間の知覚差異は大きいが製品自体やその購買への関与度は低い、という状況でのブランド展開においては、「マルチ・ブランド戦略」が採用されやすい。

適切です。マルチ・ブランド戦略とは、1つのカテゴリーの中で複数のブランドを展開することです。関与が低いことから様々な製品をテストすることが想定され、様々なブランドを展開することで自社製品をテストしてもらえる可能性が高まります。

選択肢4. ブランドには、メーカー名がつけられる場合や独自の商品名がつけられる場合がある。前者をプライベート・ブランドと呼ぶ。

不適切です。ブランドにメーカー名を付けることをナショナルブランドと呼びます。プライベートブランドは小売業者などが開発した製品につけられるブランドです。

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