中小企業診断士の過去問
平成30年度（2018年）
経営情報システム 問22

BAC（完成時総予算）はプロジェクトの総予算、EV（出来高実績値）は完了済みの作業に対する予算コスト、AC（コスト実績値）は完了済みの作業によって発生した実際のコストを表します。

設問より、BACは1,200万円、EVが600万円であるため600÷1,200=0.5、すなわちプロジェクト全体の50%作業が完了していることが分かります。そして、現時点で発生した実際のコスト（AC）は設問より800万円であることから、完成まで50%、すなわちプラス800万円コストがかかると予想できます。

よって、これまでかかったAC800万円と、新たにかかると予想される800万円を合計した1,600万円がプロジェクト全体のコストとしてかかると予想できるため、正答は3となります。

計算式を覚えていて、計算手順を再現することができれば確実に正答できる問題です。

計算式は、EAC＝AC+（BAC-EV）×AC/EV　です。

与件文から、BACは1,200万円、ACは800万円、EVは600万円と分かっています。

EAC＝800+（1,200-600）×800/600

EAC＝800+800　※カッコ内で引き算した結果の600と、分母の600を相殺

EAC＝1,600

一次試験では電卓が使用できないため、普段からあえて電卓を使わず手計算で計算処理のトレーニングをしておくことをお勧めします。