中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
中小企業経営・中小企業政策 問21

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成30年度(2018年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文中の空欄A~Cに入る語句と数値の組み合わせとして、最も適切なものを下記から選べ。

わが国の中小企業金融において、公的信用保証制度は大きな役割を果たしている。
全国信用保証協会連合会の調べによれば、全国の保証協会の保証債務残高(2017年3月末)は約24兆円であり、近年[ A ]傾向にある。また、2016年度の保証承諾実績を見ると、保証金額別では3,000万円以下が全体の約[ B ]割、資金使途別では運転資金が全体の約[ C ]割である。
  • A:減少   B:6  C:9
  • A:減少   B:9  C:6
  • A:増加   B:6  C:9
  • A:増加   B:9  C:6
  • A:横ばい  B:5  C:5

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

保証債務残高とは、銀行が企業に貸し出している融資の内、保証協会が債務保障を行っている残高を表しています。保証債務残高は平成23年度には約34兆円でしたが、近年減少傾向にあります(令和元年度は約20.8兆円となっています)。

保証金額別で見たときの保証承諾実績は、3,000万円以下が全体の約6割を占めています。その内、最も割合が高いのが1,000万円超2,000万円以下の保証金額となっています。

資金用途として「運転資金」、「設備資金」、「その他」に大別されますが、「運転資金」は全体の約9割を占めています。

よって、Aには「減少」、Bには「6」、Cには「9」が入るため、正答は1となります。

参考になった数2

02

中小企業の公的保証制度の利用状況に関する問題です。

全国信用保証協会連合会が公表している信用保証実績の推移を基に問題を見ていきます。

まず、保証債務残高は出題された2018年当時では年々減少傾向にあることが確認できます。

次に、保証金額別にみると3,000万円以下は全体の約6割資金使途において運転資金の占める割合はやく9割でした。

正しい選択肢の組み合わせは A:減少 B:6 C:9 です。

選択肢1. A:減少   B:6  C:9
  • 本選択肢が正解です。

選択肢2. A:減少   B:9  C:6

本選択肢は不正解です。

選択肢3. A:増加   B:6  C:9

本選択肢は不正解です。

選択肢4. A:増加   B:9  C:6

本選択肢は不正解です。

選択肢5. A:横ばい  B:5  C:5

本選択肢は不正解です。

まとめ

保証財務残高は令和2年度に急上昇して40兆円を超えている点に学習する上で注意が必要です。

保証金額別では3,000万円以下が過半を占める点、資金使途は運転資金が最も多い点は直近の統計でも変わりません。

参考になった数1