中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
中小企業経営・中小企業政策 問27

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成30年度(2018年) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業診断士のX氏は、食品小売業を営むY氏から、「親族や従業員など身近なところに後継者が見つからないため、社外に後継者を求めることを検討したい」との相談を受けた。そこで、X氏はY氏に、中小企業政策を活用した事業承継について説明を行った。
以下は、X氏とY氏との会話の一部である。

X氏:「以上が事業承継の大まかなプロセスです。」
Y氏:「ありがとうございます。ところで、今の説明に出てきたデューデリジェンスとは、どのようなことなのでしょうか。」
X氏:「説明が足りずにすみません。ここでデューデリジェンスとは[ A ]」
Y氏:「分かりました。」
X氏:「詳細は、各都道府県に設置されている[ B ]に相談をしてみてはいかがでしょうか。ここでは、事業承継に関わる幅広い相談を受け付けているほか、[ C ]を行う後継者人材バンクなどを利用することができますよ。」
Y氏:「ぜひ、検討をしてみます。」

文中の空欄Aに入る記述として、最も適切なものはどれか。
  • M&Aなどの取引の際に行われる会社の価値の調査のことを言います。
  • 会社名が特定されないように概要を簡単に要約することを言います。
  • 会社をM&Aによって外部の会社に譲渡することを言います。
  • 当事者以外の「意見」や「意見を求める行為」のことを言います。

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この過去問の解説 (2件)

01

デューデリジェンスは、日本語訳だと適正評価手続きとなります。デューデリジェンスとは、M&Aや投資家による投資、金融機関の引受業務の際に、対象を適正に把握するために事前に行われる調査になります。

具体的な調査内容としては、買収対象企業の事業リスク、財務状況などであり、事前情報に照らし合わせながら分析されます。

よって、正答は1となります。

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02

M&Aについての知識を問う問題です。

デューデリジェンスとは、買収先を計画している事業の資産価値や収益性、買収にともなうリスクなどを精査するための事前調査のことです。

選択肢1. M&Aなどの取引の際に行われる会社の価値の調査のことを言います。
  • 本選択肢が正解です。

選択肢2. 会社名が特定されないように概要を簡単に要約することを言います。

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 会社をM&Aによって外部の会社に譲渡することを言います。

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 当事者以外の「意見」や「意見を求める行為」のことを言います。

本選択肢は不正解です。

まとめ

デューデリジェンスは、M&A自体の成否を判断することになるため重要視されています。

本問のように後継者がいないために、M&Aを選択する中小企業が増加しています。今後も論点になる可能性は高いため、M&Aに関する基本的な事項も学習しておきましょう。

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