中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経済学・経済政策 問13
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和元年度(2019年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
下図は、供給曲線の形状が特殊なケースを描いたものである。座席数に上限があるチケットなどは、ある一定数を超えて販売することができないため、上限の水準において垂直になる。なお、需要曲線は右下がりであるとする。
この図に関する記述として、最も適切なものを選択肢の中から選べ。
この図に関する記述として、最も適切なものを選択肢の中から選べ。
- 供給曲線が垂直になってからは、生産者余剰は増加しない。
- このイベントの主催者側がチケットの価格をP1に設定すると、超過需要が生じる。
- チケットがP3で販売されると、社会的余剰は均衡価格の場合よりも□GEFHの分だけ少ない。
- チケットがQ1だけ供給されている場合、消費者は最大P2まで支払ってもよいと考えている。
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この過去問の解説 (2件)
01
余剰分析に関する問題です。供給曲線の形状が特殊でも基本知識で解答できる問題です。
各選択肢については、以下の通りです。
1→生産者余剰は供給曲線と需要曲線の交点Eの下半分になります。よって供給曲線が垂直になってからも生産者余剰は増加します。
2→価格がP1の需要量はQ1です。そしてP1の時の供給はQ2になります。Q1<Q2で超過供給になります。
3→適切です。P3で販売されると、社会的総余剰はAGHと供給曲線と縦軸が交わる点の四角形となり、GEFHの分少なくなります。
4→Q1の需要曲線はGです。この時の価格P1なら消費者は支払ってもよいと考えます。
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02
余剰分析の問題ですが特殊なケースを想定している問題です。
それぞれの選択肢の場合を解説します。
需要曲線とは消費者が財を消費するために支払っても良いと考える価格と需要量を表すものです。供給量がQ1の場合の需要曲線との交点は点Gでその時の価格はP1であるため、消費者は最大P1まで支払っても良いと考えていることになります。そのため本選択肢は不正解です。
本問での社会的余剰は消費者余剰と生産者余剰だけを合わせたものですが、政府余剰が発生する場合はそれも合わせたものとなります。
社会的余剰の損失を死荷重と呼びます。選択肢3の四角形GEFHがその死荷重に該当します。
余剰分析の学習や問題を解くときには、グラフを描き線を動かして考えることが有効な手段です。
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