中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経済学・経済政策 問15

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和元年度(2019年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

ここでは、ある財の消費者が、学生とそれ以外の一般消費者に分けられるものとする。このとき企業は、学生とそれ以外の一般消費者に対して異なる価格をつけることができる。また、学生は価格に対して弾力的である。
市場のパターンと、企業の価格設定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

市場の性格と価格弾力性に関する問題です。

この問題の論点となるのは、

①この市場は競争市場か、あるいは不完全競争市場か

②学生が価格に対して弾力的であると企業の価格設定は企業収入にどう影響するか

の2点であることが選択肢からわかると思います。

まず①ですが、競争市場というのは市場参加者に財の価格決定権がない市場、不完全競争市場というのは一部の市場参加者に価格決定権がある市場ですが、この問題では企業が学生と他の消費者に対して異なる価格が付けられる市場であるため、不完全競争市場ということになります。

また、②は学生は価格に対して弾力的ということですので、財の価格が下がれば学生の財の購入量は増加し、企業の収入は増加することになります。

これを踏まえて選択肢の正誤を判定します。

選択肢1. この財の市場は競争的であり、学生に対する価格を引き上げると、企業収入が増加する。

市場は競争的ではありませんので誤りです。

選択肢2. この財の市場は競争的であり、学生に対する価格を引き下げると、企業収入が増加する。

市場は競争的ではありませんので誤りです。

選択肢3. この財の市場は不完全競争であり、学生に対する価格を引き上げると、企業収入が増加する。

学生に対する価格を引き上げると企業収入は減少しますので誤りです。

選択肢4. この財の市場は不完全競争であり、学生に対する価格を引き下げると、企業収入が増加する。

正解です。

まとめ

市場の性格と企業の価格設定に関する問題でした。基本的な内容ですので、競争市場と不完全競争市場、および価格の弾力性について復習しておきましょう。

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02

正解は4です。

市場のパターンと価格弾力性に関する問題です。

本問は企業が自由に価格をつけることができるので不完全競争です。また学生は価格に対して弾力的ということは価格に対する感応度が高いとうことです。この場合価格引き下げの感応度が高いので企業収入が増加します。

各選択肢については、以下の通りです。

1→上記より適切ではありません。

2→上記より適切ではありません。

3→上記より適切ではありません。

4→上記より適切です。

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