中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問37
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
製品開発を効果的に行うために、多くの場合、企業担当者は①製品開発プロセスを段階的に管理・実行している。それぞれの段階において、②調査や実験を行い、③それぞれの分析結果に基づき意思決定を繰り返すことで、新製品の成功確率を高めるよう努めている。
文中の下線部②の調査や実験におけるデータ収集方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
製品開発を効果的に行うために、多くの場合、企業担当者は①製品開発プロセスを段階的に管理・実行している。それぞれの段階において、②調査や実験を行い、③それぞれの分析結果に基づき意思決定を繰り返すことで、新製品の成功確率を高めるよう努めている。
文中の下線部②の調査や実験におけるデータ収集方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 観察法には、実験的条件下の調査対象者の行動を観察する方法や、調査者自らが体験しその体験自体を自己観察する方法が含まれる。
- グループインタビューの司会者は、複数の参加者と均一な距離を保つことが求められる。共感を示したり、友好的関係を築こうとしたりしないほうがよい。
- デプスインタビューでは、考え方や価値観、行動スタイル、嗜好(しこう)などを聞くことが可能である。また、グループインタビューと比較すると、他の参加者の影響を受けにくく、一人当たりの調査コスト(金銭および時間)は低い。
- リード・ユーザー法は、例えば、市場の規模や競合に対する競争力を確認するために、主として検証的調査で用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
調査や実験におけるデータ収集方法に関する問題です。
正解の選択肢となります。
前半の記述は正しいですが、参加者からより多くの情報を引き出すための手法として、共感を示したり、友好的関係を築こうとすることは否定されるべきではありません。
司会者として、参加者が話しやすくなるように話題を振ったり、参加者から出た意見に違う見方を促すといったファシリテーション能力が求められます。一方で、公平な立場を維持しなければならないという意味において、「複数の参加者と均一な距離を保つことが求められ」ます。
デプスインタビューは、司会者と参加者が1対1で行うインタビューです。司会者が参加者から出た意見を元に、参加者の考え方や価値観、行動スタイル、嗜好(しこう)などを深掘りしていくことを目的にしています。
そのため、グループインタビューと比較すると、他の参加者の影響を受けにくいのは正しいですが、一人当たりの調査コスト(金銭および時間)は高くなります。
リード・ユーザー法とは、企業がリード・ユーザーと呼ばれる先進的なユーザーを発見し、その情報からイノベーションを生み出す方法です。
(出所:広告朝日https://adv.asahi.com/marketing/keyword/13564398#)
以上から、リード・ユーザー法は、検証的ではなく探索的調査で用いられます。
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02
記述の通りです。
項番2:不適切です。
グループインタビューの司会者は、意見を出しやすい雰囲気をつくることも重要となるため、共感を示したり、友好的関係を築こうとすることも必要です。
項番3:不適切です。
デプスインタビューでは、1対1でのインタビューを行うため、グループインタビューよりも一人当たりの調査コストは高くなります。
項番4:不適切です。
リード・ユーザー法は、探索的調査で用いられます。
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