中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問38
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
製品開発を効果的に行うために、多くの場合、企業担当者は①製品開発プロセスを段階的に管理・実行している。それぞれの段階において、②調査や実験を行い、③それぞれの分析結果に基づき意思決定を繰り返すことで、新製品の成功確率を高めるよう努めている。
文中の下線部③の分析方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
製品開発を効果的に行うために、多くの場合、企業担当者は①製品開発プロセスを段階的に管理・実行している。それぞれの段階において、②調査や実験を行い、③それぞれの分析結果に基づき意思決定を繰り返すことで、新製品の成功確率を高めるよう努めている。
文中の下線部③の分析方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 2つの要素間の因果関係は、相関係数を算出することによって確認できる。
- 異なる性質を持つ対象が混在しているとき、クラスター分析を用いて、似ている対象から構成される相互に排他的なグループに分類することがある。
- 順序尺度で測定された回答の集計では、一般的に、中央値と平均値が算出される。
- 例えば、特定店舗での消費金額に男女で差があるのかを確認したいときには、男女それぞれが消費する金額の平均値を求め、それらの平均値の間に統計的有意差があるといえるのかを、カイ二乗検定を用いて調べるとよい。
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この過去問の解説 (2件)
01
統計に関する問題です。
統計は、経営情報システムもしくは運営管理で出題されることが多く、対応に苦慮する受験生が多いです。対策をしてもなかなか得点に結びつかないという場合は、最悪の場合捨て問扱いでもいいと思いますが、他の問題で少しでも得点を積み上げられるようにしておきましょう。
相関係数がある=因果関係があるとは言い切れません。
正解の選択肢となります。
順序尺度とは、順序や大小には意味があるが間隔には意味がないものです。例えば、順位(1位・ 2位・3位)、等級(検定1級・2級・3級)、がんのステージ分類におけるステージ(I・II・III・IV)等です。(出所:統計WEB https://bellcurve.jp/statistics/course/1562.html)
そのため、平均値のような「間隔」が重要な意味をもつものは、順序尺度では算出できません。
統計的有意差について調べる場合は、帰無(きむ)仮説か対立仮説を用います。
帰無仮説は「有意差がない」という仮説であり、通常は否定したい仮説を設定します。
対立仮説は「有意差がある」という仮説。帰無仮説が間違っていると確信されたときに採用されます。
(出所:GMOリサーチ https://gmo-research.jp/research-column/significant-difference#)
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02
2つの要素間の相関係数を算出する事は可能ですが、2つの要素間以外の要素が因果関係を作っている可能性があります。
項番2:適切です。
記述の通りです。
項番3:不適切です。
順序尺度は、順番が重要な意味を持つ指標のため中央値や平均値に意味はあまりありません。
項番4:不適切です。
カイ二乗検定は、観測値と理論値の一致を検証する調査方法となります。
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