中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問15
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
ある工程では 1 人の作業者が製品の箱詰めを行っている。この工程の標準時間を算出するため、作業内容を以下のように作業 1 と作業 2 に分割して、時間観測を行うこととした。
作業 1 箱を組み立てる。
作業 2 製品を 5 個箱に詰め、テープで封をする。
作業者が「作業 1 → 作業 2」のサイクルを 5 回繰り返したときの各作業の終了時刻を、ストップウオッチ(単位DM、ただし1分=100DM)を使って観測した。その結果を観測用紙に記入したものが下表である。ただし、観測開始時点のストップウオッチの目盛りは5DMであった。
作業 1 に関する下記の設問に答えよ。
レイティング係数が 90 と観測され、余裕率を 5%と設定したときの標準時間(単位:秒)として、最も適切なものはどれか。
作業 1 箱を組み立てる。
作業 2 製品を 5 個箱に詰め、テープで封をする。
作業者が「作業 1 → 作業 2」のサイクルを 5 回繰り返したときの各作業の終了時刻を、ストップウオッチ(単位DM、ただし1分=100DM)を使って観測した。その結果を観測用紙に記入したものが下表である。ただし、観測開始時点のストップウオッチの目盛りは5DMであった。
作業 1 に関する下記の設問に答えよ。
レイティング係数が 90 と観測され、余裕率を 5%と設定したときの標準時間(単位:秒)として、最も適切なものはどれか。
- 5.1
- 5.7
- 6.4
- 7.1
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
標準時間の算出の流れは、まず前問(右記URL参照: https://kakomonn.com/chushoks/questions/48384 )の観測時間の平均値にレイティング係数を掛け、「正味時間」を求めます。その後、正味時間に余裕率を掛け、標準時間を算出します。
余裕率を掛ける際には、「内掛け法」と「外掛け法」の2種類があるため、注意が必要です。
内掛け法は、正味時間×{1÷(1-余裕率)}
外掛け法は、正味時間×(1+余裕率) で表されます。
正味時間は、6×90÷100=5.4秒となります。(レイティング係数は基準1に対してなので、100で除します)
そして、内掛け法、外掛け法の指示がないため、両方ともで標準時間を算出すると、
内掛け法では、5.4×{1÷(1-0.05)}=5.68…秒
外掛け法では、5.4×(1+0.05)=5.67秒 となり、5.7秒が近い値となります。
1→上記より、誤りです。
2→上記より、正解です。
3→上記より、誤りです。
4→上記より、誤りです。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
02
標準時間に関する問題です。
本問は、前問( https://kakomonn.com/chushoks/questions/48384 )からの続きとなっているため、前問で誤りの解答を導いてしまうと本問も連動して誤りとなる可能性があります。
前問での回答は「6」でしたので、ここからレイティング係数が90と観測され、余裕率を5%と設定したときの標準時間を求めていきます。
まず、正味時間を算出します。正味時間は「観測時間×レイティング係数」によって求めることが出来ます。
観測時間は前問より6、レイティング係数は90(0.90)のため、6×0.9=5.4と求まります。
次いで、標準時間を算出しますが、標準時間は「外掛け法」と「内掛け法」があります。一般的に用いられるのは外掛け法とされていますが、念のため両方で計算して数値に大きなズレがないことを確認しておくことが望ましいです。
標準時間(外掛け法):5.4×(1+0.05)=5.7
標準時間(内掛け法):5.4/(1-0.05)=5.684
計算結果は微妙に異なりますが、選択肢から5.7が正解となります。
不適切です。
正解です。
不適切です。
不適切です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問14)へ
令和元年度(2019年)問題一覧
次の問題(問16)へ