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中小企業診断士の過去問 令和元年度(2019年) 運営管理 問16

問題

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ある工程における製品Aの 1 個当たりの標準作業時間は 0.3 時間で、適合品率は 90%である。この工程を担当する作業者は 5 人で、 1 人 1 日当たりの実働時間は 6 時間、稼働率は 90%である。今期、残り 10 日間に適合品を 900 個生産しなければならないことが分かっている。
この場合にとるべき施策として、最も適切なものはどれか。
   1 .
一部作業の外注化を行う。
   2 .
次期の仕事を前倒しして行う。
   3 .
終業時刻を早めて小集団活動を行う。
   4 .
特別な施策は必要ない。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問16 )
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この過去問の解説 (2件)

7
正解は1です。

まず、製品Aの適合品900個生産するためには、適合率90%を用いて、
900個÷0.9=1000個の生産を行う必要があります。10%分の100個は不適合品です。
そして、1000個生産するための作業時間を求めます。
1個当たりの標準作業時間は0.3時間のため、1000×0.3=300時間 となります。
つまり、10日間で300時間を用いて1000個生産するという流れとなります。
ここで、1日の稼働可能な時間を求めます。1人あたりの実働時間は6時間、稼働率は90%とあるため、6×90%=5.4時間、5名いるため、5.4×5=27時間となります。
よって、27×10=270時間が10日間で稼働可能な時間となります。
このことから、通常の稼働時間では10日間で300時間を満たさないため、1000個の生産ができません。よって、稼働時間を伸ばすもしくは外注化などの対策が必要となります。

1→通常の稼働時間では生産が間に合わないため、外注化といった対策が必要です。よって正解です。

2→次期の仕事を前倒すためには、稼働時間に余裕が必要です。上記より稼働時間が足りず、余裕がありません。よって誤りです。

3→上記より、終業時刻を早める余裕はありません。よって誤りです。

4→特別な施策を打たなければ、10日間で適合品900個を生産することができません。
よって誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

余力管理に関する問題です。最終的には計算する必要がありますが、計算をしなくても正解を導くことが可能な設定です。

今期、残り10日間に適合品を900個生産しなければならないことが分かっており、平均で毎日90個の生産が必要です。

しかしながら、適合品率は90%であることから、生産される製品が全て良品ではないことが分かります(言い換えると、10個に1個は不良品です)。

更に、稼働率が90%であることから、フルキャパシティではないことも明らかです。

以上から、計算しなくても残り10日間で適合品を900個生産することは難しそうだということが伺えますが、念のため計算すると、毎日の生産量は5人×6時間×稼働率90%(0.9)×良品率90%(0.9)/0.3時間から81個です。81×10日間=810個なので、現状のままでは間に合わないことは定量的に裏付けられます。

選択肢1. 一部作業の外注化を行う。

正解の選択肢となります。

選択肢2. 次期の仕事を前倒しして行う。

現状の仕事が間に合わないため、次期の仕事を前倒しして行うことに意味はありません

選択肢3. 終業時刻を早めて小集団活動を行う。

納期に間に合わせるために、終業時刻を伸ばして残業させるべきです。

念のためですが、小集団活動に意味がないわけではありません。ただ、本問の場合、小集団活動により改善点を見つけるより前に、納期が到来してしまう可能性が高いです。

選択肢4. 特別な施策は必要ない。

定量的な裏付けから、残業、増員、外注化といった特別な施策が必要であることは明らかです。

まとめ

「計算をしなくても正解を導くことが可能な設定」とわざわざ記載しているのは、もし、特に何も手を打たなくても問題ないという結論であるならば、問題を作成する意味がないからです。

問題を作成する以上、何らかの問題があり、それを解決するための選択肢を正解とするはずです。したがって、この観点からだけでも正解を導くことは可能です。

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