中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
PTS(Predetermined-Time Standard)法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 機械によってコントロールされる時間および躊躇(ちゅうちょ)や判断を必要とする作業時間も含めて、ほとんどの作業時間を算出することができる。
- 個人的判断によらない正確かつ公平な時間値を設定する方法である。
- 人の行う全ての作業を、それを構成する要素作業に分解し、その要素作業の性質と条件に応じて、前もって定められた時間値を当てはめる手法である。
- 標準時間を構成する余裕時間を算出する方法である。
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この過去問の解説 (2件)
01
PTS法は、IEの作業測定の中の「時間研究」における標準時間を設定する方法の一つです。
標準時間の設定方法には他にストップウォッチ法、実績資料法、経験見積法、標準時間資料法があります。
PTS法は人間による作業を基本動作レベルまで分解し、あらかじめ定められた基本的な作業時間値を積み上げて標準時間を求めるものです。
JIS定義では、「人間の作業を、それを構成する基本動作にまで分解し、その基本動作の性質と条件に応じて、あらかじめ決められた基本となる時間値から、その作業時間を求める方法」とされています。
1→PTS法は人間による作業を対象としており、機械によってコントロールされる作業は含みません。よって誤りです。
2→PTS法は個人的判断によらない正確かつ公平な時間値を設定できます。ストップウォッチ法などでは、作業者個人の作業時間を正常な値に修正するレイティングが行われますが、正常な値の判断は個人的判断に左右される場合があります。よって正解です。
3→要素作業ではなく、基本動作に分解します。よって誤りです。
4→PTS法は標準時間の設定方法の一つであり、余裕時間を算出するものではありません。
よって誤りです。
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02
PTS法に関する問題です。
PTS法は、人間の作業に含まれる動作要素について、あらかじめ信頼できる標準時間を定めておき、その組み合わせにより作業の標準時間を設定する手法です。
PTS法は、「時間分析(時間研究)」の手法のひとつです。時間分析とは、時間研究とも言われ、作業者の動作そのものを直接観測して、作業中の動作や加工条件について改善し、その作業をおこなうのに必要な要素作業と所要時間を決める手法です。
ストップウォッチ法による「時間分析(時間研究)」は、「標準時間」の基礎的な手法ですが、時間と手間がかかり、観測者の技能による個人差が結果に影響されます。また、「レイティング」の設定が難しいです。PTS法を使用することにより、公平な標準時間を設定することが出来ます。
(出所:工程管理の知識 https://www.sk-koutei.com/ie/ie05_pts.html)
PTS法は、人間の作業に含まれる動作要素について分析するものであり、機械によってコントロールされる時間は含まれません。
正解の選択肢となります。
要素作業ではなく、動作要素です。
PTS法は、作業の標準時間を設定する手法です。
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