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中小企業診断士の過去問 令和元年度(2019年) 運営管理 問19

問題

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生産保全の観点から見た保全活動の実施に関する記述として、最も適切なものはどれか。
   1 .
偶発故障期にある設備の保全体制として、部品の寿命が来る前に部品を交換し、故障の未然防止を図る必要があるため、予知保全体制を確立することが重要である。
   2 .
初期故障期にある設備では、設計ミスや潜在的な欠陥による故障が発生する可能性が高く、調整・修復を目的とした予防保全を実施する。
   3 .
設備の故障率は使用開始直後に徐々に増加し、ある期間が過ぎると一定となり、その後劣化の進行とともに故障率は減少する。
   4 .
定期保全とは、従来の故障記録などから周期を決めて周期ごとに行う保全方式で、初期故障期にある設備に対して実施される。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問19 )
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この過去問の解説 (2件)

5
正解は2です。

生産保全は、生産目的に合致した保全を経営的視点から実施する、設備の性能を最大に発揮させるための最も経済的な保全方式を指します。
保全活動はこの活動を維持するための活動を指します。
保全活動は設計時の技術的性能を維持する「維持活動」と性能劣化を修復・改善する「改善活動」に大別されます。更に「維持活動」は予防保全、事後保全に分かれ、予防保全は定期保全と予知保全に分かれます。「改善活動」は改良保全と保全予防に分かれます。

各選択肢は上記の保全活動と「寿命特性曲線」に関連したものです。
寿命特性曲線とは、縦軸に故障率、横軸に時間をとったグラフで、時間経過に伴い初期故障期、偶発故障期、摩耗故障期に分かれます。初期故障期は故障が多いですが徐々に減少し、偶発故障期に入ると一定となります。その後、摩耗故障期に入ると、設備の劣化とともに故障率が増加していきます。グラフは一般的にバスタブのような形状になります。

1→部品の寿命が近いのは摩耗故障期です。摩耗故障期では予知保全体制を確立する必要があります。偶発故障期は故障率が低く、作業ミスなどの偶発的な故障となるため、予測がしにくく、事後保全で対応することになります。よって誤りです。

2→初期故障期は、設計ミスや潜在的な欠陥による故障が発生しやすいため、事前の調整・修復を目的とした予防保全を行う必要があります。よって正解です。

3→寿命特性曲線より、設備の故障率は使用開始直後に徐々に「減少」し、ある期間が過ぎると一定となり、その後劣化の進行とともに故障率は「増加」します。
よって誤りです。

4→初期故障期は、設備を導入したばかりで故障記録が少なく、定期保全が適しているとはいえません。この時期は基本的に予防保全を実施します。よって誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

保全活動に関する問題です。

選択肢1. 偶発故障期にある設備の保全体制として、部品の寿命が来る前に部品を交換し、故障の未然防止を図る必要があるため、予知保全体制を確立することが重要である。

部品の寿命が来る前に部品を交換し、故障の未然防止を図る必要があるのは摩耗故障期です。

選択肢2. 初期故障期にある設備では、設計ミスや潜在的な欠陥による故障が発生する可能性が高く、調整・修復を目的とした予防保全を実施する。

正解の選択肢となります。

選択肢3. 設備の故障率は使用開始直後に徐々に増加し、ある期間が過ぎると一定となり、その後劣化の進行とともに故障率は減少する。

設備の故障率は使用開始直後に徐々に減少し、ある期間が過ぎると一定となり、その後劣化の進行とともに故障率は増加します。

出所:バスタブ曲線(厚生労働省)https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo59_1.html

選択肢4. 定期保全とは、従来の故障記録などから周期を決めて周期ごとに行う保全方式で、初期故障期にある設備に対して実施される。

定期保全が、「従来の故障記録などから周期を決めて周期ごとに行う保全方式」であることは正しいですが、初期故障期では故障履歴が少ないため他の選択肢にある「予防保全」が適しています

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