中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問20

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

ある工程を自動化するためには、設備の改良に 1,000万円を投資する必要がある。この自動化投資を 6 年で回収するために必要な最小の原価低減額(万円/年)として、最も適切なものを選択肢の中から選べ。計算利率を 8%とし、必要ならば下表の換算係数を使うこと。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

与えられた係数を用いて、6年で回収可能な最小の原価低減額を求めます。原価低減額を毎年入ってくるキャッシュフローと捉え、回収額を算出します。
この時、原価低減額は、投資金額×資本回収係数となります。計算すると、
1000万円×0.22(利率8%、6年の資本回収係数)=220万円となります。

別解として、現価係数から年金現価係数を求め、投資金額を割り引いて計算することもできます。原価低減額をXとおくと、
X × 4.63(0.93+0.86+0.79+0.74+0.68+0.63)-1000 ≧ 0
X ≧ 215.98… これを満たす選択肢は220万円となります。
※差は係数の端数処理による乖離です。

1→上記より、誤りです。

2→上記より、誤りです。

3→上記より、誤りです。

4→上記より、正解です。

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02

設備投資に関する問題です。

本問では3つの係数表が提示されていますが、年金終価係数表についてはダミーデータとなります。(年金終価係数とは、毎年一定金額を積立てていく場合に将来の積立総額(元利合計)が幾らになるかを計算する際に利用するものです)

また、年金終価係数表のみ年々数値が高くなっていることからも、本問とは関係のないデータではないかという疑問を持つことが出来れば望ましいです。

本問では、①現価係数を用いる方法と②資本回収係数を用いる方法の2つの解法があります。

①現価係数を用いる方法

(0.93+0.86+0.79+0.74+0.68+0.63)X-1,000≧0

4.63X-1,000≧0

X≧1,000/4.63

X≧215.98 ※選択肢の中で、215.98万円以上の選択肢は220のみ

資本回収係数を用いる方法

1,000×0.22(※資本回収係数の6年目の数値)=220

以上から、220が正解の選択肢となります。

選択肢1. 136

不適切です。

選択肢2. 167

不適切です。

選択肢3. 190

不適切です。

選択肢4. 220

正解です。

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