中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問22
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
動作経済の原則に基づいて実施した改善に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを選択肢の中から選べ。
a 機械が停止したことを知らせる回転灯を設置した。
b 径の異なる 2 つのナットを 2 種類のレンチで締めていたが、2 種類の径に対応できるように工具を改良した。
c 2 つの部品を同時に挿入できるように保持具を導入した。
d プレス機の動作中に手が挟まれないようにセンサを取り付けた。
a 機械が停止したことを知らせる回転灯を設置した。
b 径の異なる 2 つのナットを 2 種類のレンチで締めていたが、2 種類の径に対応できるように工具を改良した。
c 2 つの部品を同時に挿入できるように保持具を導入した。
d プレス機の動作中に手が挟まれないようにセンサを取り付けた。
- a と b
- a と d
- b と c
- b と d
- c と d
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この過去問の解説 (2件)
01
動作経済の原則とは、人の動きを作業や操作の方法、環境などを含む事象を「4つの基本原則」と「3つの視点」、合計12通りの視点から、体系的に研究するための手法です。
動作経済の原則の「4つの基本原則」
・動作の数を減らす
・動作の距離を短くする
・動作を同時に行う
・動作を楽にする
動作経済の原則の「3つの視点」
【視点1】動作方法
【視点2】作業場所
【視点3】治工具や機械
(出所:キーエンス ものづくりの現場トピックス https://www.keyence.co.jp/ss/general/manufacture-tips/motion-economy.jsp)
以上から、「径の異なる2つのナットを2種類のレンチで締めていたが、2種類の径に対応できるように工具を改良した」「2つの部品を同時に挿入できるように保持具を導入した」が、【視点3】治工具や機械に該当します。
他の2つ、「機械が停止したことを知らせる回転灯を設置した」は生産現場のカイゼン活動につながるものですが動作経済の原則とは関係がなく、「プレス機の動作中に手が挟まれないようにセンサを取り付けた」は安全性を高めるものですが動作経済の原則とは関係がありません。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
正解です。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
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02
動作経済の原則とは、作業者の身体的負担を軽減することで作業の能率を向上させる取り組みを指します。各選択肢の内容が作業者の身体的負担の軽減に繋がるかを確認します。
a:回転灯は、目で視認して機会の停止を把握するもので、身体的負担は軽減されません。よって誤りです。
b:工具の改良により、2種類のレンチを使用していた状況を1つの工具で可能とすることで、持ち替えるといった作業者の身体的負担を軽減します。よって正しいです。
c:保持具によって、2つの部品を同時に挿入できるようにすることで、1つずつの場合よりも身体的作業が軽減されると考えられます。よって正しいです。
d:センサにより直接的に身体的負担が軽減されることには繋がりません。よって誤りです。
本肢のような仕組みによって人間のミスを軽減することは「フールプルーフ」といいます。
1→上記より、bとcの組み合わせが正しいです。よって誤りです。
2→上記より、bとcの組み合わせが正しいです。よって誤りです。
3→上記より、正解です。
4→上記より、bとcの組み合わせが正しいです。よって誤りです。
5→上記より、bとcの組み合わせが正しいです。よって誤りです。
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