中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問32
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
衣類を販売する売場づくりにおける、ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)の考え方に基づくプレゼンテーション方法のうち、フェイスアウトに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 商品や演出小物を吊り下げて展示する手法である。
- 商品を畳んで棚に置く陳列手法である。
- 商品をピンで壁やパネルに展示する手法である。
- 商品をマネキンに着せて展示する手法である。
- ハンガーに掛けて商品の正面を見せる陳列手法である。
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この過去問の解説 (2件)
01
ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)とは、企業の独自性を表わし、他企業との差異化をもたらすために、流通の場で商品をはじめすべての視覚的要素を演出し管理する活動を指します。衣類売場でいうと、ディスプレイの魅せ方を指します。
フェイスアウトとは、商品の顔である正面(フェイス)が見えるようにハンガーにかけられている状態を指します。新商品や売筋品のアピールに使われます。
その他、スリーブアウトと呼ばれる方法があります。これは商品の袖(スリーブ)が見えるようにハンガーにかけられている状態です。
1→商品や演出小物を吊り下げて展示する手法は、吊り下げ陳列です。よって誤りです。
2→商品を畳んで棚に置く陳列手法は、フォールデッドと呼ばれます。よって誤りです。
3→商品をピンで壁やパネルに展示する手法は、貼り付け陳列です。よって誤りです。
4→商品をマネキンに着せて展示する手法は、着せつけ陳列です。よって誤りです。
5→選択肢の文章通りです。よって正解です。
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02
【基礎知識】
ビジュアルマーチャンダイジングとは、顧客の視覚に訴えかけて、見やすく、買いやすい売り場を作っていく考え方です。
大きく3つのプレゼンテーションがあります。
①VP(ビジュアルプレゼンテーション):店舗のコンセプトやイメージを表現して入店してもらうこと。例えばアパレルではショーウィンドウの展示でイメージを訴求するなどです。
②PP(ポイントプレゼンテーション):おすすめ商品や人気商品を見つけやすくすること。陳列棚や壁に人気アイテムを展示したりして、アピールします。
③IP(アイテムプレゼンテーション):商品をわかりやすく陳列すること。例えばカラーバリエーションがわかるようにするなどです。
今回はVMDの中で、商品の展示についての内容になります。
服などの展示についてはハンギング(ハンガーにつるす)が主に使われており、ハンギングにはフェイスアウト(PPの一つ)とスリーブアウト(IPの一つ)があります。
服の展示で、ハンガーにかけて袖だけを見えるようにすることをスリーブアウト、服の前面を見せるように展示することをフェイスアウトと言います。
また、服などをたたんで展示するのはフォールデッドと言います。これも一番上のフェイスが見えますので、わかりやすい陳列になります。
フェイスアウトとスリーブアウトを使い分けることでメリハリのついた、わかりやすい陳列が可能になります。
吊り下げ陳列です。よって誤りです。
フォールデッドです。よって誤りです。
貼り付け陳列です。よって誤りです。
着せつけ陳列です。よって誤りです。
フェイスを外に(アウト)見せる手法です。よって正しいです。
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