中小企業診断士 過去問
令和元年度(2019年)
問133 (運営管理 問42)

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問題

中小企業診断士試験 令和元年度(2019年) 問133(運営管理 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

GS1 標準の商品識別コードの総称であるGTINに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • GTINには 7 つの種類が存在している。
  • GTIN−8 は、表示スペースが限られている小さな商品にJANシンボルを表示するための商品識別コードである。
  • GTIN−12 は、中国・韓国で利用されている 12 桁の商品識別コードである。
  • GTIN−14 は、インジケータ、GS1 事業者コード、商品アイテムコード、単価コードの 4 つの要素で構成されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

GTINは、GS1標準の商品識別コードの総称であり、以下の4つのコードがあります。
GTIN-8:JAN/EAN短縮コード
GTIN-12:UPCコード
GTIN-13:JAN/EAN標準コード
GTIN-14:集合包装用商品コード

1→上記の4つの種類です。よって誤りです。

2→GTIN-8は、JAN/EAN短縮コードを指し、表示スペースが限られている場合にJAN シンボルを表示するための商品識別コードです。よって正解です。

3→GTIN-12 は、UPCコードを指し、「アメリカ・カナダ」で利用されている12 桁の商品識別コードです。よって誤りです。

4→GTIN-14は、集合包装用商品コードを指し、インジケータ、GS1事業者コード、商品アイテムコード、「チェックデジット」の4要素を持ちます。よって誤りです。

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02

【基礎知識】

GTINは4つの種類があります。

GTIN13 JANコードの標準タイプです。9桁の企業コード、3桁の商品アイテムコード、1桁のチェック用コードからなります。

GTIN8 JANコードの短縮タイプです。バーコードのスペースが限られている場合などに使われます。GTIN13から企業コードを6桁、商品アイテムコードを1桁に短縮し手表示します。

GTIN12 北米で利用されているコードです。1桁目に商品の種別を表すコード、事業者コード、商品アイテムコードで10桁、チェック用の1桁となります。

GTIN14 GTIN13が設定されている商品を集合包装したものになります。GTIN13の最初に梱包状況を表す1桁が追加されます。

選択肢1. GTINには 7 つの種類が存在している。

4つの種類です。誤り。

選択肢2. GTIN−8 は、表示スペースが限られている小さな商品にJANシンボルを表示するための商品識別コードである。

正しい。基礎知識ご参照。

選択肢3. GTIN−12 は、中国・韓国で利用されている 12 桁の商品識別コードである。

北米で利用されています。誤り。

選択肢4. GTIN−14 は、インジケータ、GS1 事業者コード、商品アイテムコード、単価コードの 4 つの要素で構成されている。

最後の1桁はチェックデジットです。誤り。

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03

GTINに関する問題です。本問でも問われていますが、GTINで有名なのはJANシンボル=JANコードになります。

 

 

選択肢1. GTINには 7 つの種類が存在している。

GTINには4つの種類が存在しているため、不適切な選択肢です。

 

※なお、GTIN-8、12、13、14になります。

選択肢2. GTIN−8 は、表示スペースが限られている小さな商品にJANシンボルを表示するための商品識別コードである。

GTIN−8は、表示スペースが限られている小さな商品にJANシンボル(GTIN−13)を8桁に短縮して表示するための商品識別コードであるため正解の選択肢となります。

 

※JANシンボル=JANコードは、13桁の数字で構成されています。(身の回りのあらゆる商品にJANシンボルが付されているので、一度確認してみてください) 余り見かけないかも知れませんが、13桁で表示できないくらいの小さい商品には8桁で表示されます。

選択肢3. GTIN−12 は、中国・韓国で利用されている 12 桁の商品識別コードである。

GTIN−12は、米国カナダで利用されている12桁の商品識別コードであるため不適切な選択肢です。

 

※GTIN−12はUPC(Universal Product Code)という名称で、日本のJANシンボル=JANコードはUPCコードを元に作られました。米国やカナダから輸入された書籍や音楽CDなどの商品が手元にあれば、一度確認してみてください。

選択肢4. GTIN−14 は、インジケータ、GS1 事業者コード、商品アイテムコード、単価コードの 4 つの要素で構成されている。

GTIN−14 は、インジケータ、GS1 事業者コード、商品アイテムコード、チェックデジットの4つの要素で構成されているため不適切な選択肢です。

 

※チェックデジットとは最後の1桁の数字で、ランダムに付番されます。

まとめ

【補足】

 

GTINは暗記の要素が強く、なかなか覚えにくい内容ですが、地味に出題頻度が高い論点です。インターネット検索すれば画像が出てくるので、ビジュアルで確認しながら覚える方が頭に入りやすいかも知れません。

 

 

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