中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
運営管理 問44

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和元年度(2019年) 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

以下のような ID−POS データがあるとき、データ項目中の顧客ID、年、性別、購買金額の項目の変数を「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」「比例尺度」の 4 つの尺度水準のいずれかに分類したい。
このとき、その組み合わせとして、最も適切なものを選択肢の中から選べ。
問題文の画像
  • 顧客ID−名義尺度  年−間隔尺度  性別−名義尺度  購買金額−比例尺度
  • 顧客ID−名義尺度  年−間隔尺度  性別−順序尺度  購買金額−比例尺度
  • 顧客ID−名義尺度  年−比例尺度  性別−名義尺度  購買金額−順序尺度
  • 顧客ID−間隔尺度  年−比例尺度  性別−名義尺度  購買金額−順序尺度
  • 顧客ID−間隔尺度  年−比例尺度  性別−順序尺度  購買金額−比例尺度

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

尺度水準とは、対象データをその性質によって分類するもので、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の4つが代表的です。

名義尺度:同じ値か異なる値かのみを見る尺度。(例)顧客ID、商品、性別
順序尺度:名義尺度に加え大小関係に意味をもつ尺度。
間隔尺度:名義尺度、順序尺度に加え、値の間隔(差)に意味をもつ尺度。(例)年月日
比例尺度:上記3つの尺度に加え、0に意味がある尺度。(例)購買金額など

上記より、顧客IDは「名義尺度」、年は「間隔尺度」、性別は「名義尺度」、購買金額は「比例尺度」となります。

1→上記より、正解です。

2→上記より、誤りです。

3→上記より、誤りです。

4→上記より、誤りです。

5→上記より、誤りです。

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02

【基礎知識】

尺度水準とは、データをその特徴に応じて分類したものです。

大きく4つの尺度があります。統計的にはこの分類により、分析の仕方や使う手法が異なるため、マーケティング等では重要な分類ということになります。

名義尺度:データを区別するためにつける尺度。1男性、2女性など。数値には意味はありませんので、計算などはできません。

順序尺度:データの大きさには意味はあるが、その間隔は一定でないものです。例えば1位、2位、3位などです。テスト結果であれば、1位と2位の差異が2位と3位の得点差と一致していません。

間隔尺度:データの大小とその間隔に意味のあるデータです。例えば、温度などです。30度と29度、10度と9度は同じ差があります。

比例尺度:データの大小とその間隔に意味のあるデータです。ここまでは間隔尺度と同じですが、大きな違いは0が何を表すかという点です。間隔尺度では、0度は温度がないということではなく、0度という温度でしたが、比例尺度では0がないことを示します。例えば長さです。10㎝にも意味はありますし、0㎝はないことになります。

【選択肢評価】

顧客IDは数値に全く意味はなく、順番にも意味はないため、名義尺度になります。年は間隔一定ですが、0年はただ0年というだけで意味はありませんので間隔尺度になります。性別も名義尺度になります。

購買金額は0円に意味がありますので、比例尺度になります。

選択肢1. 顧客ID−名義尺度  年−間隔尺度  性別−名義尺度  購買金額−比例尺度

正解です。

選択肢2. 顧客ID−名義尺度  年−間隔尺度  性別−順序尺度  購買金額−比例尺度

上記説明より、不適切です。

選択肢3. 顧客ID−名義尺度  年−比例尺度  性別−名義尺度  購買金額−順序尺度

上記説明より、不適切です。

選択肢4. 顧客ID−間隔尺度  年−比例尺度  性別−名義尺度  購買金額−順序尺度

上記説明より、不適切です。

選択肢5. 顧客ID−間隔尺度  年−比例尺度  性別−順序尺度  購買金額−比例尺度

上記説明より、不適切です。

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