中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問1

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

各種の業務システムのデータ入力や情報検索などにタッチパネルを利用する場合がある。タッチパネルの選択に当たっては、その方式ごとの操作特性を考慮する必要がある。
タッチパネルの方式に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを選択肢の中から選べ。

a  赤外線方式は、機器の画面の複数点を指先で同時に直接触れて操作することができる。
b  静電容量方式は、機器の画面の複数点を指先で同時に直接触れて操作することはできない。
c  抵抗膜方式(感圧式)は、対応ペン以外のペンでは操作できないが、指先で直接触れて機器の画面に表示されるアイコンやボタンを操作できる。
d  静電容量方式は、対応ペン以外のペンでは操作できないが、指先で直接触れて機器の画面に表示されるアイコンやボタンを操作できる。
  • a と b
  • a と d
  • b と c
  • c と d

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→適切です。赤外線方式は、接触により縦横する赤外光が遮断されることで位置を検出します。複数点の同時接触を認識することができます。

2→静電容量方式は、画面と指先の間に発生する静電容量から位置を検出します。複数点の同時接触を認識することができます。

3→抵抗膜方式は、画面に圧力が加えられることで位置を検出します。そのため、対応ペン以外のペンや指先などでも操作することができます。

4→適切です。静電容量方式は、接触による静電容量を検知するため、指や専用タッチペンでのみ操作することができます。

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02

【基礎知識】

タッチパネルの代表的な方式は①投影型静電容量方式、②抵抗膜方式、③赤外線遮断方式、④超音波表面弾性波方式の4種類あります。

① 投影型静電容量方式

人の体には水分があり、電気を通すという性質を利用した方法。電気の変化が起こることで位置が特定されます。つまり指先の電気に反応するため、複数個所をタッチしても反応するマルチタッチに対応しています。また指が完全に触れていなくても反応するため、フリックなどの操作についていくことができます。

一方で電気を通さないペンなどは使えないといったデメリットがあります。

② 抵抗膜方式

画面→上電極膜→スペース→下電極膜→基盤という構造になっており、押した際に上下の電極膜が接触することで位置を特定します。初期のスマホなどに利用されてきた方式です。電気を通さないものでも操作できますし、ほこりや水滴などの影響を受けにくい特徴があります。そのため、医療用や製造現場などにも使われます。ただ、電極膜を2枚重ねるため、画面の透過度が下がってしまうといったデメリットがあります。

③ 赤外線遮断方式

パネルの周囲に赤外線が照射されており、それを指などが遮断することで位置を特定します。画面は全くタッチパネルの構造に関係ないため、画面を薄く、透過度高くすることができます。ガラスを厚くすることもできるため、防犯上必要なATMなどにも使われています。一方でフレームは熱くならざるを得ず、また太陽などの影響を受けやすいというデメリットがあります。

④ 超音波表面弾性波方式

赤外線遮断方式と構造は似てるのですが、赤外線ではなく超音波で位置を特定します。指などが触れると超音波がその部分から弱まり、その電波の弱まりで位置を把握します。赤外線遮断方式同様、画面は視認性に優れ、傷などがついても使用できます。

【選択肢評価】

a 赤外線が複数地点で遮断されて認識されるため、正しい。

b 電気の変化が複数個所で起こり、位置を特定できるため誤り。

c 電極膜の接触で位置を特定するため、物理的な力が加われば利用できる。よって誤り。

d 電気を通さないため、専用ペンが必要。正しい。

選択肢1. a と b

上記説明より、不適切です。

選択肢2. a と d

正解です。

選択肢3. b と c

上記説明より、不適切です。

選択肢4. c と d

上記説明より、不適切です。

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