中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問4

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

次の表は、ユーロを円に換算するために表計算ソフトウェアによって作成されたものである。A2 ~ C2のセルには円に換算したい「ユーロの金額( €1、€5、€10 )」が入力されている。また、A3 ~ A5のセルにはユーロ/円の「為替レート( ¥125、¥126、¥127 )」が入っている。ユーロの円への換算は、「為替レート」×「ユーロの金額」の式を用いることにした。
このとき、はじめにB3のセルに積の式を入力し、それを空欄のセルに複写して表を完成したい。B3のセルに入力した式として、最も適切なものを選択肢の中から選べ。
なお、セル番地指定における $ 記号は絶対セル参照を表すものとする。また、*記号は積を求める演算子である。
問題文の画像
  • = $A3 * $B2
  • = $A3 * B$2
  • = A$3 * $B2
  • = A$3 * B$2

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

表計算ソフトの相対参照と絶対参照に関する問題です。

相対参照は、参照先セルが入力セルとの相対的な位置関係によって変わる参照方式です。

絶対参照は、参照先セルが入力セルの位置によらず絶対的で変わらない参照方式です。

B3セルを含む行と列の入力値は以下のようになります。

列を変更:A3*B2、A3*C2
→列の変更に対して、列Aが固定されているため、列Aが絶対参照となります。

行を変更:A3*B2、A4*B2、A5*B2
→行の変更に対して、行2が固定されているため、行2が絶対参照となります。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→上記の通り、不適切です。

2→適切です。列A、行2が絶対参照のため、$A3*B$2となります。

3→上記の通り、不適切です。

4→上記の通り、不適切です。

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02

複写してそれぞれの計算を行わせたいため、絶対参照を利用して計算式を入力することになります。

A列の為替レートは、各レートを円に換算したいユーロに掛けるようにするため、列を固定して行を固定しないため$A3となります。

次にB列とC列は、円に換算したいユーロの金額がそれぞれ違うため、列は固定せずに行を固定する必要があるため、B$2となります。

B3セルに入力する式は = $A3 * B$2 です。

選択肢1. = $A3 * $B2
  • この計算式A列を固定している点は正しいですが、B列を固定してしまっているため、C列に複写しても円に換算したいユーロが€10とはなりません。
  • しかも同じ列で下方に複写した場合は、円に換算したいユーロのセルからずれてしまい、正確に計算ができないため不正解です。

選択肢2. = $A3 * B$2
  • 本選択肢のとおりに入力すると正しい計算ができるため、本選択肢が正解です。

選択肢3. = A$3 * $B2
  • この計算式は、A列ではなく3行目を固定している点、B列を固定している点の両方とも間違っているため正確に計算できません。そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. = A$3 * B$2
  • 2行目を固定していることは正しいですが、3行目を固定している点が誤っているため正確に計算できません。そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

本問のような計算を行うには、各セルに対して相対参照で一つ一つ計算式を入力して値を求めることもできますが、一つの計算式を複写する方が効率が良くなります。そのためには絶対参照を利用する必要があります。

一見するとややこしいかもしれませんが、表計算ソフトで同じ表を組み、各計算式を入力して計算させてみるとそれぞれの式の意味や動きがよくわかり理解できます。

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