中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問9

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

企業の情報システム開発においては多様なデータベース(DB)が用いられる。それらを適切に利用するためには、各DBの特徴を把握しておく必要がある。
DBに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを選択肢の中から選べ。

a  レコード間の相互関係をポインタを用いて記述した木構造で表現できるDBを階層型DBという。
b  データを複数の表に整理して、表と表の間はそれぞれの表の中の値を用いて関連付けるDBをネットワーク型DBという。
c  データを識別するためのキーとデータの値をペアにして多様なデータを格納・管理するDBをキー・バリュー型DBという。
d  レコード間の相互関係をリンクを用いて記述した木構造や網構造も表現できるDBを関係データベースという。
  • a と b
  • a と c
  • b と d
  • c と d

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

DB(データベース)の種類と特徴に関する問題です。

各記述については、以下の通りです。

a→適切です。階層型DBは木構造であることから、親から子へのデータの到達ルートが限定的となるため、アクセス速度が早くなります。

b→リレーショナル(関係)DBのことです。複数の表を結合して新しい表を作成するなど、柔軟なデータの取り扱いが可能になります。

c→適切です。NoSQLデータモデルの1つで、キーとバリューのみのシンプルな構造のため、処理が高速でスケールアウトにも適しています。

d→ネットワーク型DBのことです。1つのデータが複数の親を持つ構造のため、階層型DBの問題である重複登録を回避することができます。

参考になった数10

02

データベースの種類を横断して知識を問う問題です。

各選択肢の内容を解説します。

A:階層型DBの構造のことを木構造と表現します。前レコードと次レコードの相互関係をポインタを用いて記述している点も階層型DBの説明として適切です。そのため本選択肢は正しいです。

B:選択肢の内容はリレーショナル型DBの説明です。そのため本選択肢は誤りです。

C:キー・バリュー型DBは1つのキーとなるデータに対して、1つのデータを結びつけます。シンプルな構造となるため高速処理が可能で分散処理に適している利点があります。キー・バリュー型DBの説明として適切なため、本選択肢は正しいです。

D:選択肢の内容はネットワーク型DBの説明であるため、本選択肢は誤りです。

正解の組み合わせはaとcとなります。

選択肢1. a と b
  • 本選択肢は不正解です。

選択肢2. a と c
  • 本選択肢が正解です。

選択肢3. b と d

本選択肢は不正解です。

選択肢4. c と d

本選択肢は不正解です。

まとめ

選択肢の中で出てきたキー・バリュー型DBは他の3種類と違い、NoSQLと呼ばれるDBの種類に含まれます。

NoSQLはビッグデータの処理に優れていると評価されているため、今後も論点とされる可能性があります。

参考になった数5