中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問12
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
中小企業においても、ネットワーク環境を理解することは重要である。ネットワーク機器と、それに対応する通信ネットワークにおけるOSI基本参照モデルの階層の組み合わせとして、最も適切なものを選択肢の中から選べ。
【ネットワーク機器】
a LANケーブルのように、電気的な信号を送受信する装置
b リピーターハブのように、ケーブルを流れる電気信号を増幅してLANの総延長距離を伸長する装置
c ルータのように、異なるLAN同士の中継役を担う装置
【OSI基本参照モデルの階層の第 1 層~第 5 層】
① 第 1 層(物理層)
② 第 2 層(データリンク層)
③ 第 3 層(ネットワーク層)
④ 第 4 層(トランスポート層)
⑤ 第 5 層(セッション層)
【ネットワーク機器】
a LANケーブルのように、電気的な信号を送受信する装置
b リピーターハブのように、ケーブルを流れる電気信号を増幅してLANの総延長距離を伸長する装置
c ルータのように、異なるLAN同士の中継役を担う装置
【OSI基本参照モデルの階層の第 1 層~第 5 層】
① 第 1 層(物理層)
② 第 2 層(データリンク層)
③ 第 3 層(ネットワーク層)
④ 第 4 層(トランスポート層)
⑤ 第 5 層(セッション層)
- aと① bと② cと③
- aと① bと③ cと④
- aと② bと③ cと④
- aと② bと④ cと⑤
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は1です。
OSI基本参照モデルとは、通信機器の機能を7つの階層に分けて構造的に定義したモデルです。
階層は、第1層(物理層)、第2層(データリンク層)、第3層(ネットワーク層)、第4層(トランスポート層)、第5層(セッション層)、第6層(プレゼンテーション層)、第7層(アプリケーション層)から構成され、各層ごとに機能が定義されています。
選択肢の各層については、以下の通りです。
第1層(物理層)→コネクタやピンなど物理的な接続について定義します。LANケーブル、ハブ、リピータなどの機器が対応します。
第2層(データリンク層)→物理的に接続された機器間のデータ授受について定義します。ブリッジ、スイッチングハブなどの機器が対応します。
第3層(ネットワーク層)→通信経路の識別機能について定義します。ルータなどの機器が対応します。
第4層(トランスポート層)→ネットワーク間の品質や信頼性を管理します。
第5層(セッション層)→アプリケーション間のセッションの手順を管理します。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→適切です。なお、リピータハブは信号の増幅や調整を行う単純なハブであり、正確には物理層で動作する機器です。ただし、LANケーブル(物理層)、ルータ(ネットワーク層)の組合せから、本選択肢が最も適切といえます。
2→上記の通り、不適切です。
3→上記の通り、不適切です。
4→上記の通り、不適切です。
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02
コンピューター同士の通信機能をモデル化したOSI基本参照モデルについての問題です。
各選択肢の解説です。
a:第1層(物理層)が該当します。LANケーブルやコネクタ、ピンなど物理的に接続された機器間の電気信号の送受信における方式を規定しています。
b:第2層(データリンク層)が該当します。同じネットワークに直接接続されている通信機器同士のデータ送受信を規定しています。具体的にはリピーターハブやブリッジがデータリンク層に含まれます。
c:第3層(ネットワーク層)が該当します。第2層以下のプロトコルを使用して接続するネットワーク同士の送受信方式を規定しています。そのため異なるLAN同士の中継を行うルーターが対応する機器となります。
正解の組み合わせは aと① bと② cと③ です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
OSI基本参照モデルにはまだ階層があり、第6層はプレゼンテーション層、第7層はアプリケーション層です。
本問で問われているOSI基本参照モデルを全て把握するのは困難といえますが、論点にされることが少なくはないため基本的な事項を抑えておく必要はあります。
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