中小企業診断士 過去問
令和元年度(2019年)
問175 (経営情報システム 問15)

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問題

中小企業診断士試験 令和元年度(2019年) 問175(経営情報システム 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

「ERP(Enterprise Resource Planning)システム」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関係付けながら支援する総合情報システムである。
  • 基幹業務プロセスをクラウド上で処理する統合情報システムである。
  • 企業経営に必要な諸資源を統合的に管理するシステムである。
  • 企業経営の持つ諸資源の戦略的な活用を計画するためのシステムである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

ERPシステムとは、企業内の独立する各種システムや情報を横断的に統合して一元管理することで、企業活動を支援する基幹系情報システムです。

ERPシステムの導入により、経営戦略の迅速化や業務の効率化を実現することができます。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→適切です。ERPシステムは、企業の基幹業務を横断的に統合し、プロセスの実行を相互に関係付けながら支援します。

2→ERPシステムは、必ずしもクラウド型であるとは限りません。

3→ERPシステムは、経営資源を管理するだけでなく、相互に関連付けながら支援します。選択肢1の方が、より適切であるといえます。

4→ERPシステムは、経営資源の戦略的な活用を計画・実行するために、企業横断的に統合して支援します。

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02

経営の効率化を目指して導入する基幹システムであるERPに関する問題です。

選択肢1. 基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関係付けながら支援する総合情報システムである。
  • 本問の選択肢の中でERPシステムに関する説明として最も適切であるため、本選択肢が正解です。

選択肢2. 基幹業務プロセスをクラウド上で処理する統合情報システムである。
  • クラウドを採用しているとは限らないため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. 企業経営に必要な諸資源を統合的に管理するシステムである。
  • 本選択肢はERPの概念そのものについての説明と考えられるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. 企業経営の持つ諸資源の戦略的な活用を計画するためのシステムである。
  • 本選択肢は計画をするためのシステムと記載されています。ERPシステムは計画だけではな管理するためのシステムであるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

ERPとはそもそも企業の基幹業務に関連する各種の情報を統合管理することで、経営を効率化させる概念のことです。

ERPシステムとはその概念を実現させるための情報システムのことです。

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03

ERP(Enterprise Resource Planning)システムに関する問題です。

 

「ERP(Enterprise Resource Planning)」と英語表記も与件文に書かれており楽勝のように見えますが、安易に判断すると間違えてしまうため注意が必要です。

 

 

選択肢1. 基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関係付けながら支援する総合情報システムである。

本選択肢は、ERP(Enterprise Resource Planning)システムの説明として最も適切であり、正解の選択肢となります。

選択肢2. 基幹業務プロセスをクラウド上で処理する統合情報システムである。

オフライン処理するERPシステム(物理的なERPシステムという意味)も存在するため、不適切な選択肢です。

選択肢3. 企業経営に必要な諸資源を統合的に管理するシステムである。

本問を誤って選択してしまう可能性がありますが、他にERPシステムについて適切に記述されている選択肢があるため不適切な選択肢です。

選択肢4. 企業経営の持つ諸資源の戦略的な活用を計画するためのシステムである。

ERPシステムは「企業経営の持つ諸資源を戦略的に活用する」システムであり、計画するためのシステムではないため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

ERPシステムは過去問題での出題履歴はありますが、他のシステムの知識と併せて出題されています。

 

本問の形式で出題されることは珍しいパターンで、過去問題として復習する優先順位は低いと考えます。

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