中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問16

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

経営の情報化において、意思決定者を支援するために、必要なデータの取得や分析などを行うシステムが求められることがある。
意思決定のためのデータ支援に関する a ~ c の記述と ① ~ ⑤ の用語の組み合わせとして、最も適切なものを選択肢の中から選べ。

【記述】
a  企業のさまざまな活動を介して得られた大量のデータを目的別に整理・統合して蓄積し、意思決定支援などに利用するために、基幹業務用のデータベースとは別に作成するもの。
b  多様な形式で蓄積されている生データに対して、データ形式統一、欠損値補完、単位統一などの処理を行い、横断的な解析ができるように整えること。
c  スライシング、ダイシング、ドリルダウンなどのインタラクティブな操作によって多次元分析を行い、意思決定に利用できるようにすること。

【用語】
① OLAP
② データウェアハウス
③ データクレンジング
④ データマイニング
⑤ データマッピング
  • aと②  bと③  cと①
  • aと②  bと⑤  cと④
  • aと⑤  bと③  cと④
  • aと⑤  bと④  cと①

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この過去問の解説 (2件)

01

意思決定支援システムについての知識を問う問題です。

各選択肢について解説します。

① OLAP

Online Analytical Processingの略語です。データベースのデータを多次元的に分析する手法やそのためのシステムと定義されています

その中の手法として、多次元のテーブルをある断面で切り取る処理であるスライシング。多次元テーブルの軸の項目を切り替える等を行い分析の視点を変えるダイシングや、データの集計単位を詳細化するドリルダウンがあります。

記述内の選択肢の c に該当します。

② データウェアハウス

業務などの活動から発生したデータを目的別に整理・統合したデータベースのことです。このデータベースでは更新や削除は行わずに、データの蓄積・分析に特化している特徴があげられます。

記述内の選択肢の a に該当します。

③ データクレンジング

蓄積したデータの形式の統一化や破損、不一致の修正等を行なって、データそのものやデータ分析の精度を上げるものです

記述内の選択肢の b が該当します。

④ データマイニング

蓄積したデータを統計学やAIを活用して分析することです。ビッグデータを活用するための手法として注文されています。

⑤ データマッピング

データの保存形式などが異なる別々のデータベースの整合性を確保しながら統合するためのプロセスのことです。

選択肢1. aと②  bと③  cと①

本選択肢が正解です。

選択肢2. aと②  bと⑤  cと④

本選択肢は不正解です。

選択肢3. aと⑤  bと③  cと④

本選択肢は不正解です。

選択肢4. aと⑤  bと④  cと①

本選択肢は不正解です。

まとめ

近年取り上げられることが多いビッグデータなどデータの蓄積・分析・活用は今後も論点になることが多いと予想できます。

代表的な手法やプロセスは押さえるように学習して、出題された時に対応できるように対策する必要があります。

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02

正解は1です。

各用語については、以下の通りです。

①→OLAP(Online Analytical Processing)は、データを様々な視点から多次元的に分析し、意思決定に利用できるようにすることです。(記述c)

②→データウェアハウスは、複数のシステムにある様々なデータを意思決定に使用できるように整理・統合したデータベースです。(記述a)

③→データクレンジングは、データの破損、不一致、不正確などを抽出して補完し、解析可能な形に修正することです。(記述b)

④→データマイニングは、大量のデータの分析を通じて、ビジネスに役立つような新たな知識を抽出する技術です。

⑤→データマッピングは、データベース間でデータ同士の対応付けを行うことです。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→上記の通り、適切です。

2→上記の通り、不適切です。

3→上記の通り、不適切です。

4→上記の通り、不適切です。

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