中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経営情報システム 問18

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和元年度(2019年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

ある中小企業では、出退勤システムの実装を進めている。バーコードリーダーを用いて社員証の社員番号を読み取り、出退勤をサーバ上で管理するためのプログラムが作成され、テストの段階に入った。
テストに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 結合テストは、出退勤システム全体の処理能力が十分であるか、高い負荷でも問題がないか、などの検証を行うために、実際に使う環境で行うテストである。
  • ブラックボックステストは、出退勤システムに修正を加えた場合に、想定外の影響が出ていないかを確認するためのテストである。
  • ホワイトボックステストは、社員証の読み取りの際のチェックディジットの条件を網羅的にチェックするなど、内部構造を理解した上で行うテストである。
  • リグレッションテストは、社員証の読み取りやサーバ送信などの複数モジュール間のインタフェースが正常に機能しているかを確認するテストである。

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この過去問の解説 (2件)

01

  • システム開発において重要なテスト手法についての知識を問う問題です。

選択肢1. 結合テストは、出退勤システム全体の処理能力が十分であるか、高い負荷でも問題がないか、などの検証を行うために、実際に使う環境で行うテストである。
  • 選択肢の内容は負荷テストについての説明であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. ブラックボックステストは、出退勤システムに修正を加えた場合に、想定外の影響が出ていないかを確認するためのテストである。
  • 選択肢の内容はリグレッションテストについての説明であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. ホワイトボックステストは、社員証の読み取りの際のチェックディジットの条件を網羅的にチェックするなど、内部構造を理解した上で行うテストである。
  • ホワイトボックステストは内部構造に注目して実施するテストであるため、本選択肢が正解です。

選択肢4. リグレッションテストは、社員証の読み取りやサーバ送信などの複数モジュール間のインタフェースが正常に機能しているかを確認するテストである。
  • 選択肢の内容は結合テストについての説明でああるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

各テスト手法についての補足説明です。

  • 負荷テスト

性能テストとも呼ばれます。システム障害が起きそうな状況を想定してあえてそのような処理をテストとして実行して、システム障害のリスクの洗い出しや修正を行うために実施するテストのことです。

  • 結合テスト

単体テストをクリアしたモジュールを組み合わせてみて挙動をチェックするためのテストです。単体テストでは問題なくても、結合して動作させて初めて見つかる動作不良や不具合もあるため実施されます。

単体テストとは一つの機能や画面についてテストを実施して、個別に動作を確認するものです。

  • リグレッションテスト

システムに修正を加えた後に想定外の影響が出ていないか確認するためのテストです。

  • ブラックボックステスト

ホワイトボックステストは名称通りに逆で、システムの内部構造には目を向けずに入出力に着目してシステムが仕様を満たしているか確認するためのテストのことです。

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02

正解は3です。

テストに関する問題です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→負荷テストに関する記述です。結合テストとは、テスト済の各モジュールを結合して行うテストです。

2→回帰テストに関する記述です。ブラックボックステストとは、何を入力すればどのような結果になるかというテストです。

3→適切です。ホワイトボックステストとは、内部構造を理解したうえで行うテストです。

4→結合テストに関する記述です。リグレッションテストとは、修正を行っても他の機能に影響がないかをテストするものです。

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