中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
財務・会計 問22

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和2年度(2020年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

G社の前期と当期の損益計算書は以下のように要約される。G社の収益性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
  • 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、売上の減少による。
  • 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の上昇による。
  • 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
  • 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の上昇による。

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この過去問の解説 (2件)

01

損益分岐点売上高は、前期・後期変わらず2,000万円です。

損益分岐点売上高は、前問(「第54941問」)で求めています。

損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷売上高×100(%)ですから、

当然、損益分岐点売上高が同じなら売上が落ちれば比率は悪化します。

本問では、80%から83.33%になり悪化しています。

よって、1が正解です。

2. 間違い 変動費率は減少しています。

  変動費率=変動費÷売上 

  50%から40%に減少

3. 間違い 上の計算から損益分岐点比率は悪化しています。

4. 間違い 上の計算から損益分岐点比率は悪化しています。

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02

損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、売上の減少による。が正解の選択肢となります。

損益分岐点売上高は、固定費÷(1-変動比率)で求められます。

前期と当期の損益分岐点売上高を算出して、選択肢を絞り込みましょう。

変動比率は、変動費÷売上で求められます。

【前期】

変動比率=1250÷2500=0.5

損益分岐点売上=1000÷(1-0.5)=2000

【当期】

変動比率=960÷2400=0.4

損益分岐点売上=1200÷(1-0.4)=2000

変動費率は、前期よりも減少(低下)しています。

損益分岐点比率は、損益分岐点売上高÷売上高×100で求められます。

【前期】

2000÷2500×100=0.8(80%)

【当期】

2000÷2400×100=0.83(83%)

損益分岐点比率は、前期よりも悪化しています。

選択肢1. 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、売上の減少による。

正解です。

選択肢2. 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の上昇による。

上記説明より、不適切です。

選択肢3. 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。

上記説明より、不適切です。

選択肢4. 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の上昇による。

上記説明より、不適切です。

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