中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
企業経営理論 問22
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和2年度(2020年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
近年の日本では、従業員や求職者が企業にどれだけ貢献できるかについて、採用、能力開発、処遇などの面で、測定・把握しようという動きがある。そのような中で関心が集まっている概念に「コンピテンシー(competency)」がある。コンピテンシーに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 実際にあげられた顕著な個人的成果は、因果に関わりなく、コンピテンシーに含まれる。
- 性格やパーソナリティについては、直接的に観察することが難しいため、コンピテンシーには一切含まれない。
- 組織内外の人々との関係性の中で培われた肯定的な評判によって達成された職務上の高い成果や業績は、コンピテンシーに含まれる。
- 組織の成果に結びつく同僚支援という行動特性は、コンピテンシーに含まれる。
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この過去問の解説 (2件)
01
コンピテンシーに関する出題です。
コンピテンシーとは「高い業績や成果を出す人に共通してみられる行動特性」のことです。
この共通する行動特性を一般化することで、企業の生産性向上や優秀な人材を採用するための選定基準、人事評価方法として活用することができます。
また、コンピテンシーは他者からの認識が容易な「知識」「行動」「技能」などの表面上のスキルや結果そのものではなく、他者からの認識が困難な「性格」「動機」「価値観」といった行動に繋がる要素を重視するという特徴があります。
上記を参考に、選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
1.誤っている。
「顕著な個人的成果」は結果そのものでありコンピテンシーには含まれません。
また、コンピテンシーは結果に繋がるプロセスを重視します。そのため「因果に関わりなく」についても誤った記述となります。
2.誤っている。
直接的に観察することが難しい「性格」や「パーソナリティ」はコンピテンシーが重要視する要素となり、それに含まれます。
3.誤っている。
「高い成果や業績」は結果そのものでありコンピテンシーには含まれません。
4.正しい。
記述の通りです。成果に結びつく行動特性はコンピテンシーに含まれます。
よって、正答は4.となります。
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02
コンピテンシーとは、ある特定の職務において効果的な高業績や優秀な行動結果に結びつけることができる個人の特性をいいます。優れた業績を上げる人たちに共通する特性を調査することで明らかにされていきました。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 :誤りです。
「因果に関わりなく」ではなく、因果関係が重視されます。
2 :誤りです。
性格やパーソナリティもコンピテンシーの要因です。
3 :誤りです。
評判によって達成された成果や業績は、コンピテンシーには含まれません。
4 :正解です。
その通りです。
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