中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
企業経営理論 問34
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和2年度(2020年) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
文具の製造・販売を行う中小企業のA社は、従来、売上の多くを大手文具メーカー向けの多様なOEM製品からあげてきた。しかし社会のデジタル化が進む一方で、アナログな文具の人気が高まりつつある昨今の市場環境を鑑みて、A社では今後自社ブランドによる文具の製造・販売を拡大していくことを検討していた。
A社では、働く若い女性や女子学生が、オフィスや自宅、学校で使用する文具が有望ではないかとかねてより考えており、①このセグメントにおけるニーズを探り、確認するためのさまざまな調査を実施することを計画していた。
またこれと並行して、同セグメントに向けて自社ブランドによる製品を発売する場合、どのような②製品ミックスとすべきかについても、検討を重ねていた。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
文具の製造・販売を行う中小企業のA社は、従来、売上の多くを大手文具メーカー向けの多様なOEM製品からあげてきた。しかし社会のデジタル化が進む一方で、アナログな文具の人気が高まりつつある昨今の市場環境を鑑みて、A社では今後自社ブランドによる文具の製造・販売を拡大していくことを検討していた。
A社では、働く若い女性や女子学生が、オフィスや自宅、学校で使用する文具が有望ではないかとかねてより考えており、①このセグメントにおけるニーズを探り、確認するためのさまざまな調査を実施することを計画していた。
またこれと並行して、同セグメントに向けて自社ブランドによる製品を発売する場合、どのような②製品ミックスとすべきかについても、検討を重ねていた。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1つの製品ラインには1つのブランドが対応していなければならないため、A社では発売する製品ライン数と同じだけのブランドを用意する必要がある。
- A社が発売を計画している小型のホチキスについては、価格や色のバリエーションを用意することにより、複数アイテムで販売することを検討していた。
- A社の競合企業であるS社では、販売中の文具における特定の製品ラインのアイテム数を実験的に減らしてみたところ、売上と利益がともに増加した。この結果からS社は、この製品ラインの幅が広すぎると判断した。
- 製品ラインを立案するためには、一般的には想定する製品ラインを構成するすべての製品ミックスと製品アイテムを検討する必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
製品ミックスに関する出題です。
Apple 社製品で例えると
製品ライン:iPhone, iPad, Apple watch
製品アイテム:iPhone13, iPad〇インチ, などの具体的な色、サイズを含む製品です。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 :誤りです。
1つの製品ラインに1つのブランドが対応している必要はありません。
2 :正解です。
その通りです。
3 :誤りです。
この場合は、製品ラインの幅でなく、深さに問題があったといえます。
4 :誤りです。
製品ミックスと製品ラインが逆です。
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02
マーケティング・商品展開に関する記述です。
選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
1.誤っている。
1つのブランドを複数の製品ラインに展開することは可能です。
2.正しい。
3.誤っている。
「製品ライン」は「幅」と「深さ」の2つの視点で検討する必要があります。「売上と利益がともに増加した。」要因を、「アイテム数を絞った=幅を狭めた」ことだけに断定するのは短絡的です。
4.誤っている。
企業は、最適な「製品ミックス」を実現させるために、「製品ライン」と「製品アイテム」の組み合わせを検討します。「製品ミックス」が「製品ライン」を構成するわけではありません。
よって、選択肢2.が正答となります。
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03
製品ミックスに関する問題です。
内容自体は難しくありませんが、一部の選択肢でややこしい記述があるため誤った判断をしてしまう可能性があります。
1つの製品ラインには1つのブランドが対応していなければならない、ということはありません。
正解の選択肢となります。
アイテム数を実験的に減らしてみたところ売上と利益がともに増加したのであり、S社はこの製品ラインのアイテム数が多すぎると判断したのであれば、正解の記述となります。
売上と利益の変化については、製品ラインのアイテム数と幅の広さの両方から判断する必要があります。
製品ラインを立案するためには、一般的には想定する製品ミックスを構成するすべての製品ラインと製品アイテムを検討する必要があります。
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