中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
企業経営理論 問36
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和2年度(2020年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
企業は、ブランド・エクイティを創出し、維持し、強化するために、①自社ブランドの市場状況と製品状況を考慮しながらブランド戦略を展開している。その成果を示す1つの指標が、毎年、ブランド価値評価の専門会社から発表される企業ブランド価値ランキングであり、それはランキングが上位であるほど②強いブランドであることを示している。
文中の下線部①に関して、以下の表は、自社ブランドの市場状況と製品状況によって、当該ブランドが採るべき戦略を検討する際の戦略枠組みである。自社の既存ブランドが、既存市場において、新たなブランド名を付すことによって再出発を図るというCに該当する戦略として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ここでいう市場とは、ニーズや用途を意味する。
企業は、ブランド・エクイティを創出し、維持し、強化するために、①自社ブランドの市場状況と製品状況を考慮しながらブランド戦略を展開している。その成果を示す1つの指標が、毎年、ブランド価値評価の専門会社から発表される企業ブランド価値ランキングであり、それはランキングが上位であるほど②強いブランドであることを示している。
文中の下線部①に関して、以下の表は、自社ブランドの市場状況と製品状況によって、当該ブランドが採るべき戦略を検討する際の戦略枠組みである。自社の既存ブランドが、既存市場において、新たなブランド名を付すことによって再出発を図るというCに該当する戦略として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ここでいう市場とは、ニーズや用途を意味する。
- ブランド・リポジショニング
- ブランド開発
- ブランド強化
- ブランド変更
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この過去問の解説 (3件)
01
ブランド戦略に関する出題です。
「ブランド・エクイティ」とはブランドが持つ資産的価値のことです。
ブランドは無形のものですが、それが高まることで商品やサービスの価格や価値に大きな影響を与えます。企業はブランド・エクイティを高めるため、さまざまなブランド戦略を立案・実行します。
選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
1.誤っている。
「ブランド・リポジショニング」とは消費者の嗜好の変化や競合他社の参入などにより既存市場でのポジショニングが適切でなくなった場合に、ブランド・ポジショニングの見直しを行って再活性化させることをいいます。既存ブランドを新規市場に投入することとなるため、表の「B」に該当します。
2.誤っている。
「ブランド開発」は新規ブランドを新規市場へ投入することです。
既存市場の衰退や別カテゴリーで新しいニーズを発見した場合などにとる戦略です。表の「D」に該当します。
3.誤っている。
「ブランド強化」は既存市場で既存ブランドのまま売上・顧客シェア拡大を行うためにとる戦略です。表の「A」に該当します。
4.正しい。
「ブランド変更」はターゲットは既存市場のままブランドを新しいものに変更することです。
既存商品の値崩れがひどい場合や商品に対する消費者のイメージが古さを感じてしまっている場合などにとる戦略です。表の「C」に該当します。
よって、選択肢4.が正答となります。
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02
ブランド戦略に関する問題です。
1:ブランド・リポジショニングは、既存商品を新規市場に提供する戦略(B)。
2:ブランド開発は、新規商品を新規市場に提供する戦略(D)。
3:ブランド強化とは、既存市場での既存ブランドの影響力を高める戦略(A)。
4:ブランド変更とは、既存市場でブランドを変更する戦略(C)。
以上より正解は4です。
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03
ブランド戦略の枠組みに関する知識を問う問題です。正答のヒントを、以下に解説します。
①与件文の「自社の既存ブランドが、既存市場において」という記述から、ブランド・リポジショニングを除外することができます。市場は変わらないことから、リポジショニングは行なわないと判断できるためです。
②与件文の「新たなブランド名を付す」という記述から、ブランド強化を除外することができます。ブランド強化では、既存のブランド名のままであると判断できるためです。
以上から、与件文の記述だけでも選択肢を2択に絞り込むことができます。
戦略枠組みの表Bに該当するため、不適切な選択肢です。
戦略枠組みの表Dに該当するため、不適切な選択肢です。
戦略枠組みの表Aに該当するため、不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
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