問題
サービス・マーケティング研究は、①顧客満足研究と相互に影響しあいながら新しい考え方を生み出してきた。市場の成熟化にともない②経済のサービス化が進む中、顧客満足を追求する企業のマーケティング手法にも、新しい発想が求められている。
文中の下線部②に関して、サービス・マーケティングにおいて注目されているサービス・ドミナント・ロジックに関する記述として、最も適切なものはどれか。
サービス・ドミナント・ロジックに関する出題です。
「サービス・ドミナント・ロジック」とは、企業の経済活動のすべてをサービスとして考え、価値共創の視点からマーケティングを組み立てる考え方のことです。
価値共創とは企業と顧客が一緒になってそのサービス(事業・製品)の価値を最大化することです。
選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
1.誤っている。
上述の通り、製品をもサービスとして捉える考え方です。「製品の機能やデザイン面の価値を高めることを重視している。」という部分が不適切です。
2.誤っている。
「売り手と買い手の協業によって生産される価値はサービス財より低い」ということはありません。また、製造業においてもインターナル・マーケティングは有効です。
「インターナル・マーケティング」とは従業員に対してのマーケティング活動のことです。従業員の要望を満たしてやる気をもって働いてもらうことでそれがサービスや製品の品質向上に寄与し、ひいては顧客満足度の向上に繋がるという考え方です。
3.誤っている。
上述の通り、「サービス・ドミナント・ロジック」とは企業の経済活動のすべてをサービスとして考えます。二極化対比するものではありません。
4.正しい。
価値共創を促進するための施策で正しい記述といえます。
よって、選択肢4.が正答となります。
サービス・ドミナント・ロジックに関する出題です。
サービス・ドミナント・ロジックとは、事業や製品販売といった経済活動をすべて「サービス」として捉え、顧客と共に価値を創造していくという考え方です。
各選択肢については、以下のとおりです。
1:誤りです。
サービス・ドミナント・ロジックとは、製品の機能やデザイン面の価値を高めることを重視しているという考え方ではありません。
2:誤りです。
インターナルマーケティングとは、従業員満足度をあげるために社内の人たちに向けたマーケティングです。製造業においてもインターナル・マーケティングは必要です。
3:誤りです。
商品におけるモノとサービスを二極化対比する考え方ではありません。
4:正解です。
その通りです。