中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問8

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

製番管理方式の特徴に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  製品の組み立てを開始する時点で、すべての部品に製造番号を割り当てる。
b  ロット生産の工場でも利用可能であり、特にロットサイズが大きい場合に適している。
c  この方式を用いると、部品が1点でも遅延すると組み立てが開始できない。
d  品質保証を行う上で必要な情報のトレースが容易にできる。

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この過去問の解説 (1件)

01

「製番管理方式」とは、個別の生産指示ごとに製造番号(製番)を付与し、その製造番号によって生産を管理する手法のことを言います。
製造番号は自社加工製品だけでなく、製品を構成する部品や原材料にも適用して管理するため、製品に関する情報のトレースが容易で、品質上の問題が発見された場合には製造番号から、該当する製品はもちろん部品や原材料に至るまでを特定することが出来ます。
また、製品ごとの進捗管理や製造原価の把握が可能というメリットもあります。
一方で製造に必要な部品や原材料の調達が遅れた場合には、次の工程に進むことができないというデメリットがあります。
「製番管理方式」は、個別受注生産や多品種少量生産に適しています。

与えられたa~dの説明文について、適切かどうかを判断します。

a.誤っている。
上述の通り、製造番号は自社製品だけでなく、製品を構成する部品や原材料にも適用して管理します。製品の組み立てを開始する時点ではなく、部品や原材料を調達した時点でそれらすべてに製造番号を割り当てます。

b.誤っている。
上述の通り、製番管理方式は個別受注生産や多品種少量生産に適しています。

c.正しい。
上述の通り、調達するすべての部品・原材料に製造番号を割り当てる必要があるため、それが遅延すると生産に入ることが出来ません。

d.正しい
上述の通り、製品に関する情報のトレースが容易にできます。

よって、選択肢5.が正答となります。

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