中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問10
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
下表に示す7日間の需要量(個)に対する生産計画を考える。製品を生産する日には、生産に先立ち段取りが必要で、1回当たり段取り費3,000円が発生する。また、生産した製品は当日以降の需要に充当することが可能であり、当日の場合は在庫保管費は発生しないが、翌日以降に繰り越す場合は、繰越在庫量に比例して、1個1日当たり10円の在庫保管費が発生する。
生産計画の案0は1日目に7日間の総需要量900個を生産する計画で、総費用(段取り費と在庫保管費の合計)は31,300円になる。
案1~4は総需要量900個を複数回に分けて生産する計画である。これらの中で総費用を最小にする案として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
生産計画の案0は1日目に7日間の総需要量900個を生産する計画で、総費用(段取り費と在庫保管費の合計)は31,300円になる。
案1~4は総需要量900個を複数回に分けて生産する計画である。これらの中で総費用を最小にする案として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- 案1
- 案2
- 案3
- 案4
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この過去問の解説 (3件)
01
総費用に関する出題です。
選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
特別な知識が必要な問題ではありません。
生産を行う日は段取り費として3,000円/日、繰越在庫が発生する場合は在庫保管費として1日当たり10円/ヶが費用として発生するものとして案ごと計算をしていきます。
案1:生産×2日 = 6,000円 + 保管費11,800円(2,000円+1,200円+4,200円+3,500円+900円) = 17,800円
案2:生産×3日 = 9,000円 + 保管費7,300円(1,500円+700円+2,500円+1,200円+500円+900円) = 16,300円
案3:生産×3日 = 9,000円 + 保管費4,400円(800円+2,000円+700円+900円) = 13,400円
案4:生産×7日 = 21,000円
よって、選択肢3.(案3)が正答となります。
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02
総費用に関する出題です。
作業日数×3000円、在庫個数×10円を保管費用として、一つ一つ計算していきましょう。
案4は段取り費で21000円。
案3は段取り費が9000円、保管費が4400円。
案2は段取り費が9000円、保管費が7300円。
案1は段取り費が6000円、保管費が11,800円。
よって案3:選択肢3が正解です。
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03
総費用を最小にする生産計画案が問われています。
与件文の記述と計画表から分かる制約条件は、以下の3つです。
・製品を生産する日には、1回当たり段取り費3,000円が発生する(製品を生産する日×3,000円)
・生産した製品を翌日以降に繰り越す場合は、1個1日当たり10円の在庫保管費が発生する(当日の需要に充当する場合は、在庫保管費は発生しない)
・各日の需要量以上の生産はできない(翌日に繰り越すことになり、1個1日当たり10円の在庫保管費が発生する)
例えば、1日目の需要量は150のため、案1では350-150=200個を翌日に繰り越すことになり、@10×200個=2,000円の在庫保管費が発生します。
以上の制約条件を鑑みると、在庫保管費をできるだけ少なくするようにしながら製品を1日でまとめて生産することが望ましいことが分かりますが、パッと見では段取り費3,000円が毎日発生する案4を除外することくらいしか判断できません。
各案の総費用は各選択肢に示しますが、非常に時間がかかる問題であることから余った時間で対応することになります。
・段取り費用:6,000円(生産日2日)
・在庫保管費:@10×1,180個=11,800円
合計17,800円となり、不適切な選択肢です。
・段取り費用:9,000円(生産日3日)
・在庫保管費:@10×730個=7,300円
合計16,300円となり、不適切な選択肢です。
・段取り費用:9,000円(生産日3日)
・在庫保管費:@10×440個=4,400円
合計13,400円となり、正解の選択肢となります。
・段取り費用:21,000円(生産日7日)
・在庫保管費:@10×0=0円
合計21,000円となり、不適切な選択肢です。
【補足】
運営管理は試験時間が90分、40マーク以上出題される科目です。ちょうど40マークとすると3点×20マーク(60点)、2点×20マーク(40点)となります。
なお、本年の運営管理は44マーク出題されており、3点×12マーク(36点)、2点×32マーク(64点)と2点の配点が20マークも多く、2点の割合が6割以上となっています。
つまり、1問捨てても最大3点の失点になります(午前中の25マーク出題の科目では、4点の失点になります)。4点と1点という配点は考えにくく、余った時間が少なく適当にマークを付けて不正解だったとしても1マークを失う傷は小さくて済みます。
手数のかかる問題に時間を残すか、確実に得点できる問題を2問3問4問と積み重ねるかによってペース配分が異なるため、普段からご自身の中でイメージを持っておきましょう。
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