中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問13

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • あらかじめ定めた一定量を発注する方式は定量発注方式と呼ばれる。
  • 定期的に発注する方式は適用が容易であり、ABC分析におけるC品目でよく用いられる。
  • 毎回の発注量を2ロット(ビン)ずつに固定する発注方式はダブルビン方式と呼ばれる。
  • 毎月第1月曜日に発注するなど発注する時点が固定される発注方式は発注点方式と呼ばれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

発注方式に関する出題です。

選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。

1.正しい。
「定量発注方式」は、あらかじめ定めた一定量を発注する方式であるため、発注の都度必要量を算出する必要がなく運用が容易である反面、需要変動の激しい製品や調達リードタイムが長い製品には不向きです。

2.誤っている。
ABC分析のCにグルーピングされているものは出荷量があまり多くないもの、且つ、単価の低いものが該当する傾向であるため、在庫管理の重要度は下がります。
「定期発注方式」は絶対に在庫切れを起こしてはいけないものなど、在庫管理の重要度が高いAグループで採用されます。

3.誤っている。
「ダブルビン方式」は在庫管理の需要度が低い製品で採用される方式です。
「複棚法」や「二棚法」とも呼ばれ、同じ容量の箱(在庫)を2つ用意し、1つ目の箱がなくなり2つ目の箱を使用し始めたタイミングで箱を1つ補充する簡易的な定量発注方法のことを言います。

4.誤っている。
発注する時点が固定される発注方式は「定期発注方式」の説明になります。

よって、選択肢1.が正答となります。

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02

発注方式に関する出題です。

各選択肢については、以下のとおりです。

1:正解です。

その通りです。

2誤りです。

定期的に発注する方式は、ABC分析におけるA品目(良く売れる商品)でよく用いられます。

3誤りです。

ダブルビン方式とは、2つのビンを用意し一つが空になった段階で1つ発注するという方式です。

4:誤りです。

発注点方式とは、決められた在庫数を切ったときに発注をするシステムです。


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03

発注方式に関する問題です。

 

発注方式は毎年出題される頻出論点ですが、本問は文章による正誤判断のみであり、非常に平易な内容であることから是非とも正答したいところです。

選択肢1. あらかじめ定めた一定量を発注する方式は定量発注方式と呼ばれる。

正解の選択肢となります。

選択肢2. 定期的に発注する方式は適用が容易であり、ABC分析におけるC品目でよく用いられる。

定量的に発注する方式は適用が容易です。

 

他の選択肢にダブルビン方式の説明がありますが、ダブルビン方式は定量発注方式の代表的な例です。ダブルビン方式の解説をご覧いただくと、非常に適用が容易であることがお分かりいただけると思います。

選択肢3. 毎回の発注量を2ロット(ビン)ずつに固定する発注方式はダブルビン方式と呼ばれる。

ダブルビン方式は、毎回の発注量を2ロット(ビン)ずつに固定する発注方式ではありません

 

ダブルビン方式とは、その名のとおり在庫量を2ロット(ビン)としておき、片方の在庫が無くなってもう片方の在庫を使用し始めた段階で無くなった在庫の1ロット(ビン)を発注することをいいます。

 

ダブルビン方式では、常に在庫量が2ロット(ビン)に固定されることになります。

選択肢4. 毎月第1月曜日に発注するなど発注する時点が固定される発注方式は発注点方式と呼ばれる。

毎月第1月曜日に発注するなど発注する時点が固定される発注方式は、定期発注方式と呼ばれます。

まとめ

【補足】

 

冒頭の解説にあるように、発注方式は毎年出題される頻出論点です。そのため過去問題も豊富にありますが、最適発注量の計算式を穴埋めで求めるものや安全在庫の知識を問う内容など、さまざまなバリエーションで出題されています。

 

頻出論点であることから、直近5年間の過去問題はすべて対応できるように復習しておきましょう。

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