中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
標準時間の設定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 作業を遂行するために必要と認められる遅れの時間が余裕時間で、観測時間に占める余裕時間の割合が余裕率である。
b 正常なペースと観測対象作業のペースを比較してレイティング係数を求め、ストップウオッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で割ることによって正味時間を求める。
c PTS法では、人間の作業を基本動作に分解し、その基本動作の性質と条件に応じてあらかじめ決められた時間値を組み合わせて作業の標準時間を算出する。
d その仕事に適性をもち習熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕をもち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間が標準時間である。
a 作業を遂行するために必要と認められる遅れの時間が余裕時間で、観測時間に占める余裕時間の割合が余裕率である。
b 正常なペースと観測対象作業のペースを比較してレイティング係数を求め、ストップウオッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で割ることによって正味時間を求める。
c PTS法では、人間の作業を基本動作に分解し、その基本動作の性質と条件に応じてあらかじめ決められた時間値を組み合わせて作業の標準時間を算出する。
d その仕事に適性をもち習熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕をもち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間が標準時間である。
- a と b
- a と c
- a と d
- b と c
- c と d
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この過去問の解説 (3件)
01
標準時間の設定に関する出題です。
選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
記述a.誤っている。
余裕時間についての説明は正しいですが、余裕率の説明が誤っています。余裕率は「標準時間または正味時間に占める余裕時間の割合」です。
記述b.誤っている。
「レイティング」についてはJISZ8141-5508において、「時間観測時の作業速度を基準とする作業速度と比較・評価し、レイティング係数によって観測時間の代表値を正味時間に修正する一連の手続き。」と定義されています。正味時間はストップウォッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で「割る」ことによって求めるのではなく、レイティング係数を「乗じる」ことによって求めます。
記述c.正しい。
PTS法はJISZ8141-5209において「人間の作業を、それを構成する基本動作にまで分解し、その基本動作の性質と条件に応じて、あらかじめ決められた基本となる時間値から、その作業時間を求める方法。」と定義されています。正しい記述です。
記述d.正しい。
標準時間はJISZ8141-5502において「その仕事に適性をもち、習熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕をもち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間。」と定義さています。正しい記述です。
記述c.とd.が正しいことになります。
よって、選択肢5.が正答となります。
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02
標準時間の設定に関する問題です。
各選択肢については、以下のとおりです。
a:誤りです。
余裕率は「標準時間に占める余裕時間の割合」です。
b:誤りです。
「観測時間の代表値×レイティング係数=正味時間」です。
c:正解です。
その通りです。PTS法とは Predetermined-Time Standards の略です。
d:正解です。
その通りです。
よって正解は5です。
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03
標準時間の設定に関する問題です。
与件文に「最も適切なものの組み合わせ」とありますので、適切な記述の解答群が複数ある問題設定であることをまず確認しておきましょう。
確実に正解だと判断できる解答群を1つ見つけることができれば、組み合わせのペアになっている解答群に絞って正誤判断を行います(例えば、bが正解だと判断したらdは見ません)。
確実に正解だと判断できる解答群が見つかった場合に限られますが、この方法で多少は時間を節約することができます。
以下、誤りの解答群のみ解説します。
a. 観測時間に占める余裕時間の割合が余裕率である。→観測時間ではなく「標準」時間です。
b. ストップウオッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で割ることによって正味時間を求める。
→観測時間の代表値をレイティング係数で割るのではなく、観測時間の代表値をレイティング係数で「掛ける」です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
【補足】
標準時間は頻出論点であり、毎年のように出題されます。文章での正誤判断を求められるパターンが多いように思われますが、本問にもあるように計算式を覚えていないと正誤判断を誤る選択肢もあります。
直近5年間の過去問題を復習して、確実に対応出来るようにしておきましょう。
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