中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問30

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

下表の5種類の商品を仕入れて販売することを計画している。
商品A~Eの中で、同じ売価に設定される商品が2つある。この2つの商品について、仕入れた数量をすべて設定した売価で販売したときの粗利益額の合計として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、それぞれの商品の売価は、売価値入率により設定されるものとする。
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  • 12,000円
  • 36,000円
  • 42,000円
  • 60,000円
  • 90,000円

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2. です。

売値=仕入値÷(1-売価値入率)ですので、商品A~Eの売値はそれぞれ以下の通りになります。

商品Aの売値 480円÷(1-20%) = 600円

商品Bの売値 300円÷(1-40%) = 500円

商品Cの売値 300円÷(1-50%) = 600円

商品Dの売値 800円÷(1-20%) = 1,000円

商品Eの売値 600円÷(1-50%) = 1,200円

よって、売値が同じ商品はAとCとなります。

商品Aの粗利益 = (600円-480円) × 50 = 6,000円

商品Cの粗利益 = (600円-300円) × 100 = 30,000円

よって粗利益の合計は 6,000円 + 30,000円 = 36,000円  で 選択肢 2.が正解です。

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02

まずは、同じ売価に設定された商品を見つける必要があります。

売価値入率とは、売価のうち、店側に入る金額の割合のことですので、

(売価-仕入単価)/売価=売価値入率という数式が成立します。

この数式に商品A~Eを当てはめるとそれぞれの売値は、

商品A…600円

商品B…500円

商品C…600円

商品D…1,000円

商品E…1,200円 となります。

よって、同じ売価に設定された商品は、AとCです。

次に、粗利益を以下の通り求めます。

A…(600-480)×50=6000

C…(600-300)×100=30000

これらの合計は、36000円となります。

選択肢1. 12,000円

上記説明より、不適切です。

選択肢2. 36,000円

正解です。

選択肢3. 42,000円

上記説明より、不適切です。

選択肢4. 60,000円

上記説明より、不適切です。

選択肢5. 90,000円

上記説明より、不適切です。

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03

売価値入率と粗利益額に関する問題です。

 

まず、商品A~Eの売価を求めます。売価は「仕入単価/(1-売価値入率)」で求めることができます。

商品A:600円(480/0.8)

商品B:500円(300/0.6)

商品C:600円(300/0.5)

商品D:1,000円(800/0.8)

商品E:1,200円(600/0.5)

 

与件文には「同じ売価に設定される商品2つについて」とありますので、商品AとCのみ粗利益額を求めればよいことになります。

 

続いて、商品AとCの粗利益額を求めます。

商品A:(600円×50個)×0.2

商品C:(600円×100個)×0.5

以上から、仕入れた数量をすべて設定した売価で販売したときの粗利益額の合計額が求まります。

選択肢1. 12,000円

不適切な選択肢です。

選択肢2. 36,000円

正解の選択肢となります。

選択肢3. 42,000円

不適切な選択肢です。

選択肢4. 60,000円

不適切な選択肢です。

選択肢5. 90,000円

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

本問では手計算が必要になるため、時間がかかってしまいます。そのため、類似の過去問題を繰り返し解いて最短で解答に辿り着ける計算過程をマスターしておき、本番でもその通りに再現できるようにしておきましょう。

 

なお、与件文にある「設定した売価」とは予定売価ともいわれます。予定売価で売れない場合は値下げ販売する必要があり、これを実現売価といいます。予定売価と実現売価は、財務会計の差異分析で問われることがあります。

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