中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問33

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

下表は、同じ地域に立地するX商店、Y商店、Z商店の品ぞろえである。表中の○は販売中、×は取り扱いをしていないことを示したものである。各商店の品ぞろえに関する記述として、最も適切なものはどれか。
なお、価格帯は、「低」が千円以上3千円以下、「中」が6千円以上8千円以下、「高」が1万円以上1万2千円以下の売価の商品を対象とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4. です。

1. 各店舗の品ぞろえについて、カテゴリ、対象性別、対象世代をみていくと、

X商店:カテゴリ=婦人服・紳士服・服飾雑貨とも販売中

    対象性別=男性・女性用とも販売中

    対象年代=ヤング・シニアとも販売中 

Y商店:カテゴリ=婦人服・服飾雑貨のみ販売中

    対象性別=女性用のみ販売中

    対象年代=ヤング・シニアとも販売中 

Z商店:カテゴリ=婦人服・紳士服のみ販売中

    対象性別=男性・女性用とも販売中

    対象年代=ヤング向けのみ販売中 

となっており、X商店が最も総合的な品ぞろえとなっています。よって選択肢1は誤りです。

2. 各商店の販売中商品の価格帯をみていくと、

X商店:低・中のみ販売中、Y商店:低・中・高とも販売中、Z商店:低・中のみ販売中

となっており、Y商店のプライスゾーンが最も広いといえます。よって選択肢2.は誤りです。

3.EDLP(Every Day Low Price)政策とは、特定の安売り期間などを設けず、毎日定価で販売する政策であるが、プライスライン(商品価格そのもの)が一つになるわけではありません。よって、選択肢3.は誤りです。 

4. Y商店は、女性を対象とした婦人服と服飾雑貨を取りそろえた品ぞろえとなっていますので、ここに、同じく女性を対象とした婦人服を追加することは、専門性を高めることに繋がります。よって選択肢4.は正しいです。

5. Z商店は男性・女性のヤング世代を対象とした商品を取り揃えています。ここに男性シニア世代向けの紳士服を追加しても、ターゲット層が既存商品のものと全く異なっており、関連購買による買上点数増は期待できません。よって選択肢5.は誤りです。

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02

それぞれの店舗のターゲット層と価格帯をまとめる必要があります。

X商店

対象性別…男性・女性

対象世代…ヤング・シニア

価格帯…低・中

Y商店

対象性別…女性のみ

対象世代…ヤング・シニア

価格帯…低・中・高

Z商店

対象性別…男性・女性

対象世代…ヤングのみ

価格帯…低・中

選択肢1. 3店舗の中で、最も総合的な品ぞろえをしているのはY商店である。

不適切です。

Y商店は、対象世代と価格帯は幅広いですが、対象性別が女性のみです、

XとZ商店はともに対象性別が男女両方ですので、最も総合的な品揃えとは言えません。

選択肢2. 3店舗の中で、プライスゾーンが最も広いと考えられるのはZ商店である。

不適切です。

価格帯が最も広いのは、すべての価格帯を扱っているY商店です。

選択肢3. X商店が品ぞろえを変えずにEDLP政策をとった場合、プライスラインは1つとなる。

不適切です。

EDLP政策とは、EvereDay Low Price戦略の略で、特売日などを設けずに、日ごろから価格帯を低価格にする政策のことです。

プライスラインが1つになるわけではありません。

選択肢4. Y商店が婦人服Bを追加して取り扱うことは専門性を高めることになる。

適切です。

Y商店は、対象性別を女性に設定しており、婦人服Bを追加することで、さらに女性向け商品への専門性を高めることになります。

選択肢5. Z商店で紳士服Cを追加して取り扱うと、関連購買による来店客の買上点数増加が期待できる。

不適切です。

Z商店の対象世代はヤングのみです。

そのため、対象世代がシニアの紳士服Cを取り扱ったとしても、関連購買は期待できません。

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