中小企業診断士の過去問
令和2年度（2020年）
運営管理 問44

正解は2.(d)です。

顧客1来店あたりの購買単価に大きな差がないので、F（平均来店間隔日数）が短い顧客グループ a, d, g が優良顧客のグループと判断できます。そのうち、最近購入日が古いほど離反の可能性が高まっていると注意すべきで、gが最も注意すべきですが回答選択肢にないので、dが正解となります。

RFM分析に関する問題です。

まず、優良顧客のグループを判断する必要がありますが、高頻度で来店していることを表している平均来店間隔日数が最も短いa,d,gが優良顧客となります。

そのうち、最近購入日が遠ざかっている順に離反の可能性が高まっており、g→d→aの順ですが、gは選択肢にありませんので、本問いではdが正解となります。

RFM分析に関する問題です。

本問の与件文で「この店舗においては、顧客1来店当たりの購買単価に大きな差がない」と示されているため、RFM分析のMについては考慮する必要はありません。

また、図には9つのグループが示されていますが、与件文では「b、d、f、h、i の5つの顧客グループ」から判断することになっている点にも注意が必要です。

正答のポイントとしては、既に優良顧客ではなくなっている顧客グループを除外して、選択肢を絞り込みます。

R（最近購入日）の観点では、最近購入日から長期間来店していないグループは優良顧客ではなくなっていると考えられます。

F（平均来店間隔日数）の観点では、来店間隔が空きすぎてしまっているグループは優良顧客ではなくなっていると考えられます。

つまり、図の左上のグループに近いほど優良顧客であると考えることができ、選択肢を1つに絞り込むことができます。