中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
経営情報システム 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和2年度(2020年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
オブジェクト指向のシステム開発に利用されるモデリング技法の代表的なものとして、UML(Unified Modeling Language)がある。
UMLで利用されるダイアグラムにはいろいろなものがあるが、下記のa~dの記述はどのダイアグラムに関する説明か。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 対象となるシステムとその利用者とのやり取りを表現するダイアグラム。
b 対象となるシステムを構成する概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現するダイアグラム。
c システム内部の振る舞いを表現するためのもので、ユースケースをまたがったオブジェクトごとの状態遷移を表現するダイアグラム。
d 活動の流れや業務の手順を表現するダイアグラム。
UMLで利用されるダイアグラムにはいろいろなものがあるが、下記のa~dの記述はどのダイアグラムに関する説明か。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 対象となるシステムとその利用者とのやり取りを表現するダイアグラム。
b 対象となるシステムを構成する概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現するダイアグラム。
c システム内部の振る舞いを表現するためのもので、ユースケースをまたがったオブジェクトごとの状態遷移を表現するダイアグラム。
d 活動の流れや業務の手順を表現するダイアグラム。
- a:アクティビティ図 b:オブジェクト図 c:ユースケース図 d:シーケンス図
- a:クラス図 b:配置図 c:コミュニケーション図 d:ステートマシン図
- a:コミュニケーション図 b:コンポーネント図 c:アクティビティ図 d:クラス図
- a:ユースケース図 b:クラス図 c:ステートマシン図 d:アクティビティ図
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この過去問の解説 (3件)
01
UMLとは、オブジェクト指向のソフトウェア開発において、様々な設計や仕様を図示するための記法を定めたものです。
本問で出題されたもの以外にもいくつかありますので、内容は抑えておいた方がよいでしょう。
その際の覚えた方のコツとしては、しっかりと言葉の意味を理解しておくことでしょう。
本問でも、言葉の意味から類推することが可能なものもあります。
a 利用者とのやりとりを表現するとありますので、 ユースケースです。
Use Caseは、英単語的には利用ケースですので、利用者の事例として覚えておけばつながるでしょう。
b 関連を表現するとありますので、クラス図です。
クラスが一つのかたまりですので、そのクラス間の相互関係というイメージです。
c 状態遷移とありますので、マシーンステート図です。
英単語のステート(Sate)には、状態という意味があります。
d 活動の流れや手順を表現するとありますので、アクティビティ図です。
アクティビティは活動です。
よって、正解は4です。
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02
UMLに関する記述として、最も適切なものを選びます。
UML(Unified Modeling Language)とは、統一モデリング言語と呼ばれ、人や言語による違いを無くし表現を統一するために使われています。基本的に図(ダイヤグラム)での表現が多く、エンジニアにとって理解しやすいことが特徴です。
UMLで使用されるダイヤグラムについては以下の通りです。
クラス図:クラスとは共通の構造と動作を有するオブジェクト(システムを構成する概念・事物・事象)のことです。クラス図は、クラス同士の関係性を視覚的に表現した図です。
オブジェクト図:クラス図のような関係性の表現だけでなく、動作時の状態等を表現した図です。
アクティビティ図:活動の流れや業務の手順を表現する図です。
ユースケース図:対象となるシステムと利用者のやり取り(利用方法や手順)を表現する図です。
シーケンス図:相互作用図と呼ばれる、情報を処理する時系列に沿って表現する図です。
配置図:オブジェクトなどの配置場所や実行場所を表現する図です。
コミュニケーション図:クラスやオブジェクト間の相互作用と関連を表現する図です。
ステートマシン図:システム内部の振る舞いを表現するためのもので、オブジェクトごとの状態遷移を表現する図です。
コンポーネント図:コンポーネントとはシステムを構成する部品(モジュール)のことです。コンポーネント図はシステムを構成する部品の関係を表現する図です。
設問は、
a:ユースケース図
b:クラス図
c:ステートマシン図
d:アクティビティ図
となります。
よって、選択肢4が最も適切であると判断できます。
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03
モデリング技法に関する問題です。
a~dの解答群のダイアグラムは、キーワードと紐づけて暗記すると対応しやすくなります。具体的に、以下に解説いたします。
a. 対象となるシステムとその利用者とのやり取りを表現するダイアグラム。
→利用者は英語で「ユーザー(User)」
b. 対象となるシステムを構成する概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現するダイアグラム。
→概念・事物・事象は「クラス」と呼ばれています
c. システム内部の振る舞いを表現するためのもので、ユースケースをまたがったオブジェクトごとの状態遷移を表現するダイアグラム。→状態は英語で「ステート(State)」
d. 活動の流れや業務の手順を表現するダイアグラム。→流れや手順は「動き」があるので、アクティビティ
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
【補足】
ダイアグラムは本問で取り上げられている以外にもありますので、すべてを暗記しようとすると大変な労力となります。
試験対策上は選択肢を1つに絞り込んで正答できれば十分なので、ご自身が確実に暗記できるダイアグラムに絞っても構いません。
また、各ダイアグラムの図が示される出題パターンもありますので、図と併せて暗記するという学習方法もお勧めです。
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