中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
中小企業経営・中小企業政策 問37

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和2年度(2020年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文中の下線部に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

「中小企業等経営強化法」は、自社の生産性向上など中小企業・小規模事業者等による経営力向上に係る取り組みを支援する法律である。この法律の認定事業者は、税制や金融支援等の措置を受けることができる。
  • 事業者は事業分野別指針に沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。
  • 事業者は事業分野別指針に沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。
  • 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。
  • 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

設問にある通り、「中小企業等経営強化法」は、自社の生産性向上など中小企業・小規模事業者等による経営力向上に係る取り組みを支援する法律です。この法律に基づき作成した経営力向上計画の認定を受けた事業者は税制措置、金融支援、法的支援が受けられます。

経営力向上計画とは、人材育成、コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資などを通じて自社の本業での経営力を向上させるための実施計画のことです。事業分野を所管する省庁において、事業分野別の指針を策定しています。事業者は事業分野別の指針に基づいて経営力向上計画を作成し、各主務大臣(国)に申請し、認定を受けます。


各選択肢の解説は次の通りです。

1→正解です。解説は上記の通りです。

2→誤りです。「生産性向上計画」ではなく「経営力向上計画」を作成します。

3→誤りです。生産性向上のためのガイドラインではなく、「事業分野別指針」に沿って計画を作成します。

4→誤りです。上記解説の通りです。

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02

事業者は事業分野別指針に沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。が正解の選択肢となります。

経営力向上であるため、生産性を向上させることではありません。この時点で2択に絞り込むことが出来ます。

選択肢1. 事業者は事業分野別指針に沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

正解です。

選択肢2. 事業者は事業分野別指針に沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

不適切です。

選択肢3. 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

不適切です。

選択肢4. 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

不適切です。

参考になった数1

03

国の認定を受けるために事業者は、事業分野別指針に沿って、経営力向上計画を作成する必要があります。

選択肢1. 事業者は事業分野別指針に沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

本選択肢が正解です。

選択肢2. 事業者は事業分野別指針に沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

作成するのは経営力向上計画であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「経営力向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

事業分野別指針に沿うように定められているため、本選択肢不正解です。

選択肢4. 事業者は中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインに沿って、「生産性向上計画」を作成し、国の認定を受ける。

事業分野別指針に沿い、経営力向上計画を作成することが求められているため、本選択肢は不正解です。

まとめ

本法は、中小企業等の経営強化を図り、もって国民経済の健全な発展に資することを目的とするとされているため、生産力向上計画は不適切であることは判断できると思われます。

その点から正解の選択肢を絞ることもできました。

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