中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
経済学・経済政策 問15
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和3年度(2021年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
下図のような形状をした無差別曲線に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a X財がおにぎり、Y財がサンドイッチのように、不完全であるが代替可能性のある2財の関係を示している。
b X財がお弁当、Y財が容器ゴミのように、通常の財と負の財の関係を示している。
c この無差別曲線上におけるX財とY財の組み合わせでは、得られる効用は一定である。
d この無差別曲線上を右に行くほど、X財を1単位増やすために減らさなければならないY財の量は増加する。
a X財がおにぎり、Y財がサンドイッチのように、不完全であるが代替可能性のある2財の関係を示している。
b X財がお弁当、Y財が容器ゴミのように、通常の財と負の財の関係を示している。
c この無差別曲線上におけるX財とY財の組み合わせでは、得られる効用は一定である。
d この無差別曲線上を右に行くほど、X財を1単位増やすために減らさなければならないY財の量は増加する。
- aとc
- aとcとd
- bとc
- bとcとd
- bとd
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この過去問の解説 (3件)
01
無差別曲線の問題で本問は右上がりとなっています。
a 間違い
本問では右上がりとなりXの効用とYの効用が逆であるといことです。
おにぎりとサンドイッチでは効用は同じですので間違いです。
b 正しい
おにぎりと容器ごみでは効用が逆となりますので正しいです。
c 正しい
XとYでは得られる効用は無差別となりますので正しいです。
d 間違い
右に行くほどX剤を一単位増やすために増やさなければならないY剤の量は増加します。
よって、正解はbとcで3となります。
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02
【基礎知識】
無差別曲線とは、その曲線上のどの点をとっても同じ効用を得られるという曲線です。右上に行けば行くほど効用が高くなります。また、無差別曲線は交わらないといった特徴があります。
縦軸、横軸の2財の関係性によって無差別曲線の形状は変わります。
2財の関係は大きく2つあり、一つは代替の関係ともう一つは補完の関係です。
代替の関係とは、x財がなければy財で替えがきくものになります。例えば、ごはんとパン、車とバイクなどです。代替の関係の場合、x財を持てばy財はいらなくなりますので、原点に凸の曲線になります。
補完の関係とは、車とガソリン、シャーペンと替え芯など、双方がそろってニーズを満たすようなものになります。x財を増やすと、同様にy財を増やす必要がありますので、L字型の形となります。
では問題のケースはどういった場合でしょうか?これは2財の関係というよりは、効用を増やす財と減らす財の組み合わせの場合になります。両方をたくさん持っても右上がりで一定の効用になっています。弁当を食べるのはうれしいですが、弁当のごみは効用を下げます。こういった関係の場合にグラフのような曲線になります。
【選択肢評価】
a 代替可能性のある財は原点に対して凸のグラフになるため誤り。
b 正しい
c 無差別曲線の特徴であり、正しい。
d 右上に行くほど、x財を1単位増やしたときに必要なy財の量は増えているため、誤り。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
正解です。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
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03
無差別曲線に関する問題です。
a:不適切です。右上がりの無差別曲線ですので、X財を購入する際にY財も必要となることを表しています。よって、代替可能性のある2財の関係の場合は、右下がりとなります。
b:適切です。X財がお弁当、Y財が容器ゴミの場合、X財を購入する際にY財も必要となります。
c:適切です。
d:不適切です。この無差別曲線上を右に行くほど、X財を1単位増やすために増やさなければならないY財の量は増加します。
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