中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
財務・会計 問7

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和3年度(2021年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

以下の資料は、工場の2020年8月分のデータである。このとき、製造指図書#11の製造原価として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
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  • 220,000円
  • 228,000円
  • 270,000円
  • 337,000円

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この過去問の解説 (3件)

01

原価計算についての出題です。

直接費は、以下の計算となります。

材料費=50kg×2000円=100,000円

労務費=100時間×1,200円=120,000円

間接費は、直接作業時間を配賦基準とするとあります。

#11,#12,#13の合計作業時間は300時間で、#11は100時間ですので、

全体の1/3が#11の間接費ということになります。

150,000円÷3=50,000円

上記を合計すると、270,000円となります。

よって、正解は3

参考になった数11

02

個別原価計算に関する問題です。製造指図書#11の製造原価が問われていますので、#12と#13については計算する必要はありません。

 

製造指図書より、

直接材料費:50kg×2,000円=100,000円

直接労務費:100時間×1,200円=120,000円

となります。

 

製造間接費については直接作業時間を配賦基準とするとあります。

#12と#13も含めた工場の合計直接作業時間は300時間であり、製造間接費実際発生額は150,000円のため、工場全体の時給としては150,000円/300時間=500円となります。

 

#11の直接作業時間は100時間のため、500円×100時間=50,000円が#11の製造間接費となります。

 

以上から、直接材料費+直接労務費+製造間接費の合計により正解が求まります。

選択肢1. 220,000円

不適切な選択肢です。

選択肢2. 228,000円

不適切な選択肢です。

選択肢3. 270,000円

正解の選択肢となります。

選択肢4. 337,000円

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

本問は、製造指図書#11の製造原価のみを計算すればよく、計算過程が正しければ特段難しい条件もないため、過去問題としても取り組みやすいといえます。

 

原価計算は毎年出題される頻出論点であるため、過去問題も豊富です。また、2次試験ではCVP分析の出題もあります。そのため、繰り返し過去問題を解いて必ず対応できるようにしておきましょう。

参考になった数0

03

【基礎知識】

製造原価は直接費+間接費になります。

まず、直接費の算定ですが、例えば#11ですと、

 材料費 2,000円/kg × 50kg = 100,000円

 労務費 100時間 × 1,200円/時 = 120,000円

 直接費計 220,000円   となります。

間接費は直接作業時間を配賦基準とするとなっていますので、

150,000円 × 100時間(#11の作業時間)/(100+110+90)時間(全体の作業時間)

= 50,000円

よって#11の製造原価は220,000円+50,000円=270,000円 となります。

選択肢1. 220,000円

上記説明より、不適切です。

選択肢2. 228,000円

上記説明より、不適切です。

選択肢3. 270,000円

正解です。

選択肢4. 337,000円

上記説明より、不適切です。

参考になった数0